弁護士・紀藤正樹氏(64)が12日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。国民民主党は11日の両院議員総会で、夏の参院選比例代表への擁立を発表していた山尾志桜里元衆院議員(50)の公認を見送る方針を決めたことに言及した。
過去の不倫疑惑への批判が相次いでおり、玉木雄一郎代表は「十分な理解と信頼が得られないと判断した」と説明した。
山尾氏は衆院議員だった2017年に不倫疑惑が持ち上がり、事実関係の説明をしないまま21年にいったん政界を引退した。先月、同党が公認内定を公表すると、SNS上には疑問、批判の声が殺到。このまま擁立すれば、あす13日告示の東京都議選、夏の参院選での党勢拡大への影響が大きいと判断した。
山尾氏は10日の会見で、不倫疑惑を「私生活の件」と表現し「8年間の自分には大変なおごりがあった」と謝罪した。だが、事実関係に関する質問には「お話しすることは控えさせてもらいます」などと詳細は語らず。疑惑を一切払拭できなかったことで、党は一夜で方針を転換。「公認内定」は取り消さないものの、参院選に向けて「公認」に切り替えない方針。事実上、出馬の可能性はなくなった。
玉木氏の不倫報道、党所属だった平岩征樹衆院議員の偽名不倫もあり、永田町では「山尾氏に声をかけるとは。“不倫3連発”と言われるのが落ち」と擁立そのものに疑問の声も上がっていた。
紀藤氏は「公認取り消しとなると、個人では参院比例代表で出れませんが、山尾さんは、どう対応するのでしょう。気になります」とつづった。