アメリカの首都ワシントンD.C.では6月14日、米陸軍の創立250周年を記念する軍事パレードが予定されており、トランプ政権のもとでその準備が着々と進められている。そんななか、輸送される軍事兵器をとらえた映像に、Xでは批判の声が上がった。
ドナルド・トランプ大統領は今年5月、自身が設立したSNS「トゥルース・ソーシャル」で、軍事パレードに対する意気込みをつづった。
「6月14日、ワシントンD.C.にてアメリカ陸軍の創設250周年を記念する壮大なパレードを開催する」
「2世紀半にわたり、我々の勇敢な兵士たちは自由を守るために戦い、血を流し、命を落としてきた。素晴らしいパレードをもって彼らの奉仕と犠牲に敬意を表する」
パレードには、約7000人の兵士が動員される予定だ。CNNによると、パレード当日は戦車「M1A1エイブラムス」や戦闘車「M2ブラッドレー」など、複数の軍事兵器も披露される。
NBCは、パレードにかかる総費用について「約4500万ドル(約64億円)にのぼる」と報じた。
この日がトランプ氏の誕生日でもあることから、国民からは軍の私物化の指摘が相次いでいる。
そんななか、ジャーナリストのベンジャミン・アルバレス氏は、パレードで走る戦車がテキサス州から首都のワシントンまで輸送される様子をとらえた動画を公開。Xでこうつづった。
「6月2日にテキサスを出発した戦車、戦闘車両、榴弾砲などが、来週の軍事パレードを前にワシントンD.C.に到着した」
公開された約3分映像には、膨大な数の軍事兵器が途切れることなく、運ばれる瞬間が映っていた。
動画を見たユーザーからは、「6月14日に何が起きようが関係ない。これは愛国心ではない」「こんなパレード、国民は求めていない」「まるでアメリカが侵略されているみたいだ……アメリカによって」など、批判的な声が上がっている。
なかでも、パレードの財源となっている「税金の無駄遣い」についての指摘が多く上がった。
「無駄な出費見っけ!」「退役軍人の私から見てもこれは嫌ですね。無駄な支出ですし、独裁国家のようです」「トランプが『やりたい』という理由だけで、軍事パレードに巨額の費用をつぎ込むなんてバカげている」「税金の使い道として本当に有効なのだろうか?」というコメントがみられた。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:岡崎駿佑
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