岩田剛典の父はマドラス社長、加瀬亮の父は双日社長…“すごい”親を持つ有名人たち

毎年6月の第3日曜日は、父親に感謝を表す「父の日」です。この時期にちなみ、今回は各分野の有名企業で会長や社長を務めた経歴を持つ父親を持つ人気芸能人に焦点を当て、彼らの知られざる一面を紹介します。彼らは自らの力で道を切り開き成功を収めていますが、その背景には著名な家庭環境がありました。

国際的に活躍する俳優、加瀬亮。この記事で紹介されている、有名企業トップを父に持つ芸能人たち。国際的に活躍する俳優、加瀬亮。この記事で紹介されている、有名企業トップを父に持つ芸能人たち。

岩田剛典の父は老舗靴メーカー「マドラス」社長

三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのパフォーマーであり、俳優としても活躍する岩田剛典氏。彼の父親は、大正10年(1921年)創業の長い歴史を持つ靴メーカー、株式会社マドラスの代表取締役社長、岩田達七氏です。

マドラス社は創業者の曽祖父から祖父、そして父へと経営が引き継がれてきました。現社長の達七氏は、創業90周年の前年である2010年に社長に就任。以来、東京・銀座への旗艦店出店や他のブランドとの協業などを積極的に進め、事業の拡大を図ってきました。

特に注目されるのは、創業100周年を迎えた2021年の展開です。すでにアーティスト・俳優として確固たる人気を築いていた岩田剛典氏が、マドラス社のシューズブランド「NERD MIND」のクリエイティブディレクターに就任しました。実は彼は2020年のブランド立ち上げ当初からデザインや運営に関わっていたといいます。先日、三代目 J SOUL BROTHERSとしての活動や個人のキャリアに集中するため、EXILEからの脱退を発表したばかりの岩田氏。家業ともいえるブランドと彼自身が、今後どのような創造的なコラボレーションを展開していくのか、その動向から目が離せません。

国際派俳優・加瀬亮の父は大手商社「双日」元社長・会長

クリント・イーストウッドやアッバス・キアロスタミなど、世界的な映画監督の作品に出演し、2025年前期放送の連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合)ではヒロインの父親役を務めることで大きな話題となっている俳優、加瀬亮氏。国際的な舞台で活躍する彼の父親は、日本の七大商社の一つである双日株式会社の代表取締役社長および会長を歴任した加瀬豊氏です。

父・豊氏は東京大学を卒業後、双日の前身である日商岩井に入社。1992年には日商岩井ニュージーランド会社の社長を務めるなど海外でのキャリアも豊富でした。その後、2007年に双日の代表取締役社長に就任し、2012年には代表取締役会長を務めています。

父親が大手商社の海外駐在員だった影響で、加瀬亮氏は幼少期からアメリカや旧ソ連など海外で過ごすことが多かったそうです。2013年のインタビューでは、「小さい頃から自由に育てられました」と語っています(※1)。大学卒業を控えた時期に、俳優になりたいという夢を突然父親に打ち明けたところ、豊氏は猛反対。これが原因で父子関係に一時的な確執が生じ、加瀬亮氏は家を出て、しばらく疎遠な時期があったとされています。

まとめ

岩田剛典氏と加瀬亮氏、それぞれの分野で才能を発揮し成功を収めている彼らの父親が、日本の経済界で重要な地位を占める人物であったことは興味深い事実です。彼らの背景にある家族の存在は時に話題となりますが、現在の地位は彼ら自身の努力と才能によって築かれたものであることは言うまでもありません。父の日を機に、様々な分野で活躍する人々の家族との関係性や、その背景にあるストーリーに思いを馳せてみるのも良いかもしれません。

参考文献

  • Yahoo!ニュース (オリジナル記事)
  • ※1 黙って見守ってくれる母…加瀬亮さん YOMIURI ONLINE (2013年のインタビュー記事を引用)