群馬・草津町長が女性町議らを名誉毀損容疑で告訴「記事は全て嘘で、私は潔白」

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会見する群馬県草津町の新井祥子町議=29日、同県渋川市(橋爪一彦撮影)

会見する群馬県草津町の新井祥子町議=29日、同県渋川市(橋爪一彦撮影)

 町長室で性交渉をしたなどと事実に反する内容を電子書籍に掲載され、名誉を傷つけられたとして、群馬県草津町の黒岩信忠町長(72)が、同町の新井祥子町議(50)とライターの飯塚玲児氏(53)に対する告訴状を県警長野原署に提出した。新井氏は29日、渋川市役所で会見し、「性交渉をしたのは事実」と訴えた。

 新井氏は12日から配信された電子書籍の中で、平成27年1月8日に町長室で黒岩町長から強要され、性交渉をしたと告白した。

 会見では「いきなり、抱き寄せられ、キスされ、床に押し倒された。すごい力だったので、払いのけられなかった」と説明。黒岩町長は「警察やマスコミなどと強いつながりがある」と話していたといい、「怖くて警察に行くことができなかった」と声を震わせた。

 「町に住む弱い女性の立場をもっと尊いものにするため、町長を告発することにした。最終的には町長の辞任を目指す」と述べた。

 黒岩町長は産経新聞の取材に、「記事は全て嘘で、私は潔白だ」と反論。「1月8日は出初め式の翌日で仕事が立て込み、人の出入りが多かった。ドアが開いたまま、カーテンも開いたままで外からは丸見え。そんな状態でどうしてできるのか」と憤慨した。

 29日に出した声明書では「町長の信用を著しく失墜させた」とし、民事訴訟を起こす考えも示した。

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