立憲民主党の小沢一郎衆院議員は23日、自身の事務所名義のX(旧ツイッター)アカウントを通じて連続投稿を行い、前日投開票された東京都議会議員選挙における自民党の対応を厳しく非難しました。特に、裏金事件に関与し非公認で立候補し当選した候補者を、選挙終了直後に追加公認したことに対する批判を展開しています。
立憲民主党の小沢一郎氏のイメージ画像
都議選での自民党と「追加公認」の経緯
東京都議会議員選挙において、自民党は公認候補の当選者が18人にとどまり、選挙前の勢力である30議席から大幅に減少するという厳しい結果に終わりました。一方で、都議会会派での裏金事件などに関与した候補者の一部を非公認で擁立しました。こうした非公認候補のうち、当選した4人のうち3人について、自民党は選挙結果判明後すぐの23日未明に追加公認する手続きを取りました。
小沢氏の自民党批判とその理由
この自民党の迅速な「追加公認」の動きに対し、小沢氏は自身のXで関連報道を引用し、「裏金も、選挙が終われば、どこ吹く風。自民党は変わらない。反省なんてしていない」と、自民党の姿勢を一刀両断しました。さらに、「だからこそ、選挙で彼らに鉄槌を。投票へ」と述べ、有権者に対して選挙での意思表示を強く促しました。
ネットでの激しい反応
「無所属だから」という理由で投票した有権者もいる中で、当選直後の追加公認は「節操がない」と感じる人が多く、インターネット上では激しい非難の声が上がっています。「追加公認」「ステルス無所属」といった関連ワードがトレンド入りし、「やり口が汚い」「もはや詐欺だ」「民意をなめているのか」といった厳しいコメントが殺到するなど、「炎上」状態となっています。
今後の政治への影響予測
小沢氏は別の投稿で、この自民党の対応について、「かなり軽く考えているようだが、これは、まもなく始まる参議院選挙において、自民党を直撃するのではないか? 自民党は吹き飛ぶ可能性もある」との見解を示しました。裏金問題に続く今回の対応が、今後の国政選挙に大きな影響を与える可能性を指摘しています。
立憲民主党の小沢一郎氏は、東京都議会議員選挙後の自民党による非公認候補への追加公認を巡り、自民党の不変の姿勢と反省の欠如を強く批判しました。この動きは有権者からも「節操がない」「詐欺的」といった厳しい反応を招いており、小沢氏は、この問題がまもなく行われる参議院選挙における自民党の支持に深刻な影響を与える可能性を示唆しています。