鳥海彩氏、都議選落選後に地域政党「再生の道」離脱を表明 石丸氏一部ファンからのバッシング理由に

前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(42)が代表を務める地域政党「再生の道」から東京都議会議員選挙に出馬し、落選した気象予報士の鳥海彩氏(37)が24日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、同政党からの離脱を表明しました。鳥海氏は、落選の結果報告と共に、今後の活動方針について詳細を説明しています。

都議選は22日に投開票が行われ、鳥海氏は定数のある世田谷区選挙区から立候補しました。結果は1万1537票を獲得しましたが、14位に終わり、惜しくも当選には至りませんでした。鳥海氏はXへの投稿で、「今回はたくさんの応援をいただきましたのに、このような結果となり、申し訳ございません」と、支援者への感謝と謝罪の意を示しました。

今後の活動について、鳥海氏は「現在の楽天グループでの自治体との仕事を中心に、地域活動やSNS活動を続けながら、政治家を志したい、と考えております」と述べています。そして、「その上で、所属のないフラットな立場で『当選を目的とした選挙戦略』をじっくり立てたいと考えております」と、今後の選挙活動への意欲を示しました。

政党離脱の理由として、鳥海氏は主に二つを挙げています。一つ目は、「石丸氏の一部のファンの方からのバッシングが精神衛生的にマイナスであること」です。長年の夢であった政治家を目指し、チームでの選挙戦に臨んだことへの感慨を記しつつも、「石丸氏の一部の熱狂的なファンであり、かつ再生の道の候補者や支持者である方は、『協調や拘束』を私に求め続けました」と打ち明けました。

具体的には、「『候補者間で協調すべき』『石丸氏を立てるべき』『紫色を着るべき』『ポスターになぜ石丸氏の顔がないのか』『ウグイスのアナウンス手法が旧態依然で石丸氏の方針ではない、だからお前に入れない』等のたくさんの声は、私や鳥海陣営を苦しめました」とのことです。こうした言動はSNS上や街頭でも見られ、「最後の最後までチームメンバーは憔悴しました」と陣営の苦労を語りました。鳥海氏は、「石丸代表や事務局からはなんら制限はかかったことはないのですが、あの状態は異常だったと考えております」と、一部の状況を振り返っています。

鳥海彩氏がX(旧ツイッター)に投稿した画像(都議選からの地域政党離脱を表明)鳥海彩氏がX(旧ツイッター)に投稿した画像(都議選からの地域政党離脱を表明)

二つ目の理由は、政党自体の目的と自身の次の目標との違いです。鳥海氏は、「『次の選挙こそは当選を目的としたい』からです」と明言しました。「再生の道としては『政治参画』を目的としていたため、十二分に私を政治参画させて下さったと考えております。とても感謝しております」と、党の協力には改めて感謝の意を示しました。

その上で、「私は、次のステップに移ろうと思います。いつかは日本や地域を変える政治家になるために、いったん『政治参画を目的とする』再生の道ではなく、フリーとなり色々なチャンスを待って(元気になれば掴んで)活動していこうと思います」と今後の独立した活動への決意を表明しました。なお、「再生の道には、退団などという手続きはないそうです」とも付け加えています。

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