島民たちの不安“トカラの法則”専門家は否定…4日間で地震300回超


「眠れない」授業中もヘルメット

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24日も震度4の地震が午前2時23分ごろ、午後4時過ぎにも立て続け2回観測されています。

鹿児島港からフェリーで10時間以上かかる、人口わずか89人の自然豊かな島・悪石島。

14人の小中学生が学ぶ『悪石島学園』では、大きな地震に備え、ヘルメットを傍らに授業が行われていました。

悪石島学園 小窪卓也教頭
「数分おきに揺れが来るので『また来た、また来た』『いつ終わるんだろう』と、先が見えない、出口が見えない怖さはある。とにかく『終わらない地震はない』と。いつもついて守ってあげることはできないので、 自分の身は自分で守る術を身につけた子どもに育てていくことが、私たち教育者の一番の使命なのかなと」

2021年12月には、最大震度5強の地震が発生。住民の4割が島外に避難しました。この年は、同じ月に300回以上の地震が起きました。 

4日間で地震300回以上

こうしたまとまった地震発生の数日後に、国内の離れた場所で大地震が発生するといった“トカラの法則”という言葉がSNSなどで広がっています。

悪石島学園 小窪卓也教頭
「島の中でもちらほら噂には出るので、『そんなことはないよ』と子どもたちにも話はする。鹿児島の新燃岳が噴火し、そして隣の諏訪之瀬島も噴火した。この地震とのつながりもあるんじゃないのかとか。悪い方に悪い方に噂も付け加わってしまうこともある」

ただ、地震の専門家は、こうした“噂”を否定します。

東海大学 長尾年恭客員教授
「(Q.トカラの法則に根拠はありうるか)実際には、科学的には根拠はないと考えています。トカラ列島の地震が引き起こす影響は、例えば100キロ、200キロ離れると、小さいということから、トカラ列島で火山活動あるいは、地震活動があっても、それが遠くの地域の地震とか、火山活動を誘発することはない」

悪石島も火山の噴火によりできた島ですが、直線距離で10キロほどの場所にある諏訪之瀬島では、長期にわたり噴火活動が継続していて、23日も噴煙が2300メートルまで上がりました。

東海大学 長尾年恭客員教授
「2021年に2回、2023年にも同じ様な活動がありまして、やはり1週間以上、たぶん2週間とかで続くのではないか」

ただ、これらの地震を引き起こしているエネルギーが距離の離れた場所へと波及することはありません。

東海大学 長尾年恭客員教授
「新燃岳も数日前に小噴火をしまして、噴火警戒レベルが上がったけれども、直接の関係はございません」

テレビ朝日



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