イラク首相の辞任承認 国会、デモ沈静は不透明





イラクのアブドルマハディ首相

 イラク国会は1日、大規模な反政府デモを受け、事態打開のため辞意を表明していたアブドルマハディ首相の辞任を認めた。イラクの国営テレビなどが伝えた。

 高い失業率に不満を持つ若者らが10月から始めたデモは12月1日で2カ月。アブドルマハディ氏は暫定首相としてとどまり、政党間の合意難航で新政権発足まで時間がかかる恐れがある。デモが沈静化するかどうかは不透明だ。

 デモでは治安部隊の弾圧により、これまでに400人以上が死亡した。イラク政治に影響力が大きい隣国イランにもデモ隊の怒りが向けられ、11月27日には中部ナジャフのイランの総領事館が放火された。

 石油相などを務めたアブドルマハディ氏は昨年5月の国会選挙後の同10月に首相に就任した。(共同)



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