韓国証券市場のモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)先進国指数編入がまた不発に終わった。先進国指数編入に向けた最初の段階であるウォッチリスト登録にも失敗し、韓国は来年の年次評価で改めて編入の可否を評価されることになった。
MSCIは25日、「韓国証券市場を先進国市場と潜在的に再分類するためにはすべての争点が解決され、市場改革が完全に施行されなければならない。市場参加者がこうした変化の効果を徹底的に評価できるよう十分な時間が必要だ」と明らかにした。
韓国証券市場の先進国指数編入の挑戦は次の機会となる来年6月に持ち越された。来年6月に候補群に入っても実際の編入は早くても2028年6月になる。
MSCIは韓国証券市場をめぐり「最近違法空売りなど不公正取引慣行に対する監督を強化するために禁止条項を削除するなど規制と技術的改善がなされた」と評価した。ただ「規定順守にともなう運営負担と突然の規制変化に対する投資家の懸念は依然として存在する」と指摘した。
韓国証券市場は昨年18の評価項目のうち7項目でマイナス評価を受けたが、今年は空売りアクセス性項目がプラスに転換され、マイナスは6項目に減った。だが外国為替市場自由化、投資家登録とアカウント設定、清算決済、投資商品可用性などの項目では依然として改善が必要という評価を受けた。
韓国企画財政部は「MSCIから否定的な評価を受けた部分に対する改善が必要だが外国為替市場のような分野は短期間に簡単に解決できる事案ではない」と明らかにした。その一方で「持続的な制度改善と市場安着を通じ肯定的な評価を引き出せるよう努力したい」とした。