25日に電撃解散を発表した人気グループTOKIOの松岡昌宏が27日、愛知県東海市の東海市芸術劇場で報道陣の取材に応じた。株式会社TOKIOの副社長(広報)として、メンバー国分太一のコンプライアンス違反に伴う一連の騒動について謝罪し、TOKIOの解散、そして関連会社である株式会社TOKIOの廃業方針を明らかにした。
報道対応するTOKIO松岡昌宏(27日、愛知・東海市芸術劇場で)
騒動への謝罪表明
会見の冒頭、松岡は「すみません。この度は国分太一のことでみなさまにご迷惑をおかけしております。お騒がせをしております。大変申し訳ございません」と述べ、深く帽子を取って頭を下げた。国分太一の不祥事が招いた事態に対する責任を痛感している様子だった。
TOKIO解散と会社廃業について
続けて、グループの現状について説明。25日をもってTOKIOが解散したことを報告した上で、「今契約いただいているスポンサーの方々との契約等の整理、関係者等の整理がつき次第、株式会社TOKIOの方も廃業させていただきます」と、グループだけでなく会社組織も終結させる方針を明らかにした。
関係者への深い謝罪
松岡は重ねて、「この場をお借りしてなんですけども、本当にスポンサーの方々や福島の皆さん、いつもTOKIOを応援してくださっているファンの皆様、番組の関係者の方々、すべての方々に申し訳ないと思っております」と述べ、今回の件に関わる全ての人々に対し、改めて謝罪の意を伝えた。特に、長年TOKIOを支援してきたスポンサーや、復興支援などで関わりの深い福島県の人々への配慮を見せた。
国分の現状とコンプライアンス違反詳細
国分のコンプライアンス違反の内容については、「城島も自分も誰も知らない」とし、詳細を把握していないことを明かした。電話で話した際の国分の様子については、「猛省に猛省を重ねて、多分もう奈落の底にいる状態なんで、おそらく国分が今一番こういう形で話したいと思うんです。彼は責任感強いから。ですが、今彼がここにいたところで何も言えることがない」と説明。国分が現状では何も語れる状況にないこと、そしてその深刻さを伝えた。また、解散を伝えた際には、国分から36年間で聞いたことないような声で「大変申し訳ございません。よろしくお願いいたします」と言われたと振り返り、国分自身の動揺と反省の深さをにじませた。
今後の活動とオファーへの対応
福島県をはじめ、リーダーの城島茂と松岡自身に様々なオファーが届いていることについて触れ、「我々が今『はい』って言える立場にはございませんし、本当にありがたいことですし」と感謝を述べた。しかし、「城島と話し合って、どうしたら迷惑をかけずに、どうしたら、かといって、今やらなければならないことも投げ捨てるわけにはいきませんので、そこの辺は全うしてきちんとした形を取りたいと思います」と述べ、現時点では即答できない状況であり、今後の活動については城島と慎重に話し合って決めていく意向を示唆した。既存の責任を果たすことの重要性も強調した。
31年間の活動への思いと未来への視点
31年間のTOKIOとしての活動について、「大変不甲斐ない終わり方で、31年間応援してくださったファンの方には大変申し訳ないですが、TOKIOという形は終わりました」と、グループの終焉に対する無念の思いを語った。「こんな形で終わらせるつもりはなかったです」と本心を吐露しつつも、「ですが、城島と松岡、そして無期休業の国分。彼は今どうなるかは正直わかりません。ですがまだ人生が続く」と、メンバーそれぞれの今後の人生に言及した。自身の今後についても、「自分も今すぐどうするというのはまだ考えられない。ゆっくり時間をかけて、自分自身も見つめ直しながら行動を起こしていきたいと思います」と、すぐに新たな活動に移るのではなく、しばらく立ち止まって考える時間を持ちたい意向を示した。最後に、「もし皆様の心に余裕がございましたら、どうか見守っていただきたいなと思います」と述べ、温かい目で見守ってほしいとファンに呼びかけ、会見を締めくくった。
まとめ
今回の会見は、TOKIOの突然の解散とそれに伴う株式会社TOKIOの廃業という、前代未聞の事態に対する松岡昌宏による公式な説明の場となった。関係者やファンへの深い謝罪とともに、メンバーである国分太一の現状や、城島・松岡二人の今後の活動に対する真摯な思いが語られた。グループとしての活動は終わったものの、それぞれの今後の歩みが注目される。
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