参政党は6月30日、国会内で記者会見を開き、7月の参院選(3日公示、20日投開票)の比例代表に、日本維新の会を4月に離党した無所属現職の梅村みずほ氏(46)を擁立すると発表した。会見に出席した梅村氏は「事情があって長く世話になった日本維新の会を離党したが、大阪府民に私の6年の審判を仰ぐ道を模索してきた。梅村みずほという選択肢をなんとか府民に提示したいと思った」と出馬を決めた思いを話した。
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梅村氏は出馬を模索する中で「自民党や国民民主党から出馬を模索したことも事実です」と吐露し、その上で参政党を選んだとした。「参政党の支持率が上昇してきているのは、日本人ファーストという誰もが心のどこかで持っていたが、いうと差別主義者といわれると控えてきた思いが表出してきたのではないか」と自身の方針と党が求められていることが一致していると考えたことが出馬を決めた理由だとした。
神谷宗幣代表は「維新に在籍している当時から声をかけてきた」と出馬依頼の経緯を話し、「今回、三度目の正直でお願いをしたところ、条件が合うところを見いだし、出ていただけることになった」と話した。
梅村氏は令和元年、参院選の大阪選挙区に維新から出馬し初当選。7月の参院選の公認候補を決める維新の予備選に落選し、今年4月、離党していた。
梅村氏は元フリーアナウンサー、タレントとして活動。令和4年、自身が宗教団体の信者を親に持つ「宗教2世」で、家庭崩壊に苦しんできたことを明かしている。