北村晴男氏、参院選出馬を表明 日本保守党から比例代表「現政権による日本破壊に強い危機感」

弁護士の北村晴男氏は1日、国会内で開かれた記者会見において、来る参議院選挙(3日公示、20日投開票)に日本保守党の比例代表候補として立候補する意向を正式に表明しました。その最大の理由として、「このままでは日本が壊されてしまう。現政権によって壊されてしまうというのが一番強い動機だ」と述べ、石破茂首相が率いる現政権の運営に対し、極めて強い危機感を露わにしました。

石破政権への危機感と出馬の背景

北村氏はこれまで、複数の政党から選挙出馬の打診を受けてきたものの、全て固辞してきた経緯があります。過去を振り返り、「暗殺された安倍晋三元首相がオールドメディアや左派活動家などから激しい攻撃を受けているときに、この人を応援すれば日本や日本人のためになると思い、それさえしていれば自分の生きている意味があるのだと思っていた」と語りました。

しかし、安倍氏の死去以降、状況は一変したといいます。今回の立候補を決断した理由について、「安倍氏が亡くなってから様相が一変し、石破さんには申し訳ないが、私は『石破左派政権』と呼んでいるが、この政権ができてから、外交安全保障も国内経済も外国人問題も大変危うい状況に陥っており、先人が長年培ってくれた日本の文化が壊されつつある」と現状分析を示し、深い憂慮を表明しました。

北村晴男氏が日本保守党の記者会見で参院選出馬について語る様子北村晴男氏が日本保守党の記者会見で参院選出馬について語る様子

「強制的な親子別姓法案」阻止からのインスピレーション

先の通常国会で、立憲民主党などが提出した選択的夫婦別姓制度導入に向けた法案が審議された際のエピソードが、北村氏の背中を押した一つの要因となりました。この時、日本保守党の島田洋一衆院議員や参政党の吉川里奈衆院議員が反対の論陣を張り、「『強制的親子別姓法案』が危うく成立しそうになったのを、アリが巨象を倒すような活躍でいったんはこれを阻止できた」のを見て、「なるほどな、国のために働くというのは、こういう道もあるのだなという思いを強くした」と述べ、小さな力でも国政に影響を与えうることを実感したことが、今回の出馬へのインスピレーションになったことを明かしました。

「最後のご奉公」としての立候補

自身の年齢にも触れ、「自分も69歳で『年を取って何ができるんだ』、『弱小政党から出て何ができるのか』と、私をドン・キホーテのようにみる人も多いと思うが、所詮、人間はドン・キホーテみたいなものなので、多少とも自分の信じる道を歩けるならばありがたい」と謙遜しつつ、決意の固さをにじませました。

さらに、「テレビ番組に長く出たということで幸いにも知名度だけはある。当選する可能性があることは自分でも理解をしている。そうであれば、国のために最後のご奉公をすることが、自分の生きる意味なのかなと今は考えてこの場にいる」と、これまでのキャリアで得た知名度を活かし、国への貢献をしたいという強い願望が今回の立候補に繋がったことを強調しました。

今回の急な立候補の背景には、前例のないほどの「日本が壊される」という危機感があったと言います。「この選挙で自民党はおそらく大敗するだろうが、それでも立憲と組んで大増税政権ができるとみている。そうなると外で批判をしていても何の意味もないという考えに至った」と述べ、国政の内側からでなければこの危機を乗り越えられないとの判断に至ったことを明らかにしました。

【出典】
https://news.yahoo.co.jp/articles/3dea8873b744e32f70a375b3f5a648343eaeb2fb