最近、韓国国内で中国人留学生がドローンで米軍施設を不法撮影して拘束された中、在韓中国大使館が自国の留学生に注意を促した。
中国大使館は先月30日、ソーシャルメディアに「中国人留学生のための夏季の安全守則」と題して一般的な注意事項を載せ、最後に「写真撮影は必ず現地法律・法規を遵守しなければならず、ドローン使用とドローンを使用した撮影に注意してほしい」と伝えた。
続いて「韓国法上、軍事基地と軍事施設を任意に撮影することは明確に禁止されていて、飛行禁止区域・撮影禁止区域など敏感な場所では写真撮影をしないよう注意するべき」と強調した。
中国大使館側の自国留学生に対するこうした注意令は、先月26日に釜山(プサン)で中国人留学生がドローンで米軍施設などを不法撮影した容疑で拘束された後に出てきた。
釜山警察庁は犯行を主導した中国人留学生Aに一般利敵および軍事基地法違反容疑を適用して拘束し、ほかの2人は軍事基地法違反容疑でそれぞれ拘束、不拘束で立件した。外国人に一般利敵および軍事基地法容疑を適用して拘束したのは初めて。
Aらは2023年3月から24年6月まで釜山南区海軍作戦司令部の近隣でドローンを飛ばし、海軍基地の内部と米海軍空母「セオドア・ルーズベルト」(10万トン級)などを不法撮影した容疑を受けている。