【ニューヨーク=小林泰裕】9日のニューヨーク株式市場で、米半導体大手エヌビディアの時価総額が一時、4兆ドル(約590兆円)に達した。CNNなど米主要メディアによると、4兆ドル超えは世界の上場企業で初めてとしている。
エヌビディアは2024年6月に初めて時価総額で世界首位に立った。今年に入り、中国のディープシークが高性能半導体を使わずに画期的な生成AI(人工知能)を開発し、一時的に株価は低迷したものの、6月に世界首位に返り咲いていた。ロボット開発など様々な分野で高性能半導体の需要が一段と高まるとの期待が追い風になっている。
エヌビディアの時価総額は、日本企業トップのトヨタ自動車(約39兆円)の約15倍の規模となる。時価総額が世界で初めて3兆ドルに到達したのは米アップルで、23年6月に達成していた。