容疑者引き渡し、12日に審理へ 筑波大生事件でチリ裁判所


 フランス東部ブザンソンに留学していた筑波大生、黒崎愛海(なるみ)さんが2016年に行方不明になった事件で、フランス検察当局がチリ側に要請した元交際相手のチリ人、ニコラス・セペダ・コントレラス容疑者(28)の身柄引き渡しをめぐる第1回審理が、チリの裁判所で12日に開かれることが4日、分かった。裁判所はセペダ容疑者を召喚した。

 審理を通じて身柄引き渡しの是非を判断する。結論が出るまでには時間がかかる見通し。チリ側はこれまで容疑者の拘束を認めない方針を示しており、要請に応じる可能性は低いとみられている。

 フランス当局は引き渡しが認められない場合も、容疑者不在のまま来年にもブザンソンで殺人罪での公判を行う考えを示している。

 黒崎さんは16年12月、セペダ容疑者と夕食を共にした後、行方不明になった。容疑者は直後に出国してチリに戻った。(共同)



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