俳優の稲垣吾郎が10日放送のTBS系「櫻井・有吉THE夜会」に出演し、嵐の櫻井翔との会食対談が実現、バラエティー番組で初共演した。両者の共演は2015年の「NHK紅白歌合戦」以来となった今回の対談では、SMAPと嵐それぞれのグループ活動を振り返り、パフォーマンスやバラエティーにおける立ち位置などについて率直な思いを語った。
櫻井翔が語るSMAPのオーラ
櫻井は、かつてテレビで見ていたSMAPについて、「皆さんが5ショット揃った時のオーラが、それぞれの醸す雰囲気がすごいんですよ。普段コンビニ行ってんのかな?とか」と、その存在感に圧倒されていた過去を明かした。これに対し、稲垣は「嵐なんだから。お・ん・な・じ!」と冗談めかして返し、スタジオの笑いを誘った。さらに「僕も嵐だな!とか芸能人だな!とか、5人揃うと魅力だなとか」と、自身もまた嵐のグループとしての魅力やオーラを感じていたと応じた。
櫻井・有吉THE夜会出演時の稲垣吾郎氏
SMAPと嵐、パフォーマンススタイルの違い
パフォーマンス論に及ぶと、稲垣は嵐のスタイルを高く評価。「嵐としてのパフォーマンスは、自分たちにはないものがあったから。嵐って歌も上手だし、踊りも上手だし、振り付けもピッタリ合ってるし」と語り、SMAPのパフォーマンスについては「SMAPなんかバラバラだったから」と自己評価した。これに櫻井が「いや…」と謙遜しつつ言葉を返そうとすると、稲垣は「笑った!」とすかさずツッコミを入れ、再び笑いを誘った。
振付師の助言と「個性」の重要性
櫻井は、自身が笑っていたわけではないと釈明しつつ、嵐のデビュー間もない頃のエピソードを披露した。当時の振付師から「SMAPを見ろと。ああやって個性がそれぞれ踊りにあるのは、どれだけ凄いことかって言われて」と指導を受けたことを明かした。グループとしての一体感だけでなく、個々のメンバーが持つ表現力や個性の出し方が重要であると教えられたという。
バラエティー開拓者としてのSMAP
櫻井が「色を出すことが重要って言われました」と振付師の言葉を重ねると、稲垣はSMAPのパフォーマンススタイルについて、「それしかできなかったんだと思うよ、僕らは。バラバラすぎちゃって」と、ある意味で自然発生的な結果であったことを示唆した。さらに櫻井は、SMAPが切り開いた道を嵐が歩んできたと語り、「SMAPが開拓した道の後ろを歩いてる。バラエティーもそう」と、多岐にわたる分野でのSMAPの先駆者としての功績に言及した。
10年ぶりの共演を振り返る
長きにわたり日本のエンターテイメント界を牽引してきた両グループのメンバーが、初めてバラエティー番組で本格的に共演を果たした今回の対談。稲垣は、これまでなかなか共演の機会がなかったことについて「それでなかなか一緒になれなかったっての、すごく寂しいな、いま思うとね」と本音を漏らした。しかし、「いま一緒にやれて、うれしいけど」と述べ、今回の貴重な共演が実現したことへの喜びを語り、対談を締めくくった。