故エリザベス女王が、ヘンリー王子とメーガン妃の結婚前から、メーガン妃、ウィリアム王子、キャサリン妃の間の関係が「うまくいっていない」と感じていた──この衝撃的な新証言が、女王の親しい従妹であった故レディ・エリザベス・アンソン(エリザベス・シェーカーリー夫人)によって明かされ、波紋を広げています。この証言は、王室伝記作家サリー・ベデル・スミスが数年にわたりレディ・エリザベス・アンソンから得たインタビューに基づいており、彼女のブログ「Royal Extra」で一部が公開されました。
女王が抱いていたメーガン妃と王室メンバーへの懸念
レディ・エリザベス・アンソンによると、エリザベス女王はメーガン妃とウィリアム王子、キャサリン妃の関係、特にメーガン妃とキャサリン妃の関係について「うまくいっていない」と認識していたと語ったといいます。女王はさらに、多くの人々がメーガン妃がヘンリー王子にふさわしいのか疑問を抱いていることを心配しており、その理由としてヘンリー王子が「残念ながら賢さも強さもあまり兼ね備えていない」一方で、メーガン妃は「その両方を兼ね備えている」点を挙げていたとされています。この証言は、女王がメーガン妃に対して単なる表面的な懸念ではなく、その性格やヘンリー王子との相性について深く考えていた可能性を示唆しています。
挙式前からの緊張:新たな証言のタイミング
メーガン妃とキャサリン妃の間には、シャーロット王女のブライズメイドのドレスを巡る口論など、以前から緊張関係が報じられてきました。しかし、今回のベデル・スミス氏による新証言の重要な点は、メーガン妃とウィリアム王子、キャサリン妃の関係の問題が、ヘンリー王子とメーガン妃の挙式が執り行われるかなり早い段階、具体的には挙式のわずか2週間前にはすでにエリザベス女王の耳に届き、懸念を抱かせていたという事実です。これまで公になっていた対立の出来事(例えば、ヘンリー王子の回顧録『スペア』で語られたブライズメイドドレスの口論は挙式の4日前とされています)よりも、女王の認識が遥かに早かったことが明らかになりました。
過去の出来事と新たな視点
挙式に先立つ兆候としては、2018年2月に行われた「ロイヤル・ファンデーション・フォーラム」でのウィリアム王子、キャサリン妃、ヘンリー王子、メーガン・マークル(当時)の共演があります。「意見の不一致はあるか?」との質問に対し、ウィリアム王子が「もちろん」と答え、ヘンリー王子が「健全な意見の違いだ」と返すなど、公の場でも微妙なやり取りが見られました。また、ヘンリー王子の著書では、キャサリン妃がメーガン妃に「ベイビー・ブレイン(妊娠中のぼんやり)」と言われたことに不快感を示したエピソードも記されています。これらの出来事が具体的に女王に伝わっていたのか、あるいは女王が全く別の状況を問題視していたのかは定かではありませんが、今回のレディ・エリザベス・アンソンの証言は、これらの断片的な情報が女王の抱いた全体的な懸念と繋がっていた可能性を示唆しています。
キャサリン妃とメーガン妃、不仲説がささやかれる中での様子
レディ・エリザベス・アンソンはさらに、個人的な見解として、ヘンリー王子が「女性に対して妄信的に弱い」と述べ、メーガン妃が本当に彼を愛していたのか疑問を呈し、「彼女はすべて計算していたと思うのです」と率直に語っています。これは、女王自身の懸念と、近親者から見たメーガン妃に対する厳しい評価が一致していることを示しています。
ヘンリー王子の語る女王との関係
一方で、ヘンリー王子自身は2022年のインタビューで、亡きエリザベス女王との関係について非常に良好だったと語っています。「彼女と一緒にいられて、最高だった」「会うのは本当に素晴らしかった」「僕といるといつもユーモアのセンスに溢れていて、周囲に信頼できる人たちがいるということが分かりました」と述べ、女王との温かい交流を強調しています。このヘンリー王子の証言は、女王が抱いていたとされるメーガン妃や関係性への懸念とは対照的であり、同じ人物に対する異なる視点が存在することを示しています。
レディ・エリザベス・アンソンは2020年11月に逝去しており、またエリザベス女王も2022年9月に崩御されているため、これらの証言を直接確認する術はありません。しかし、女王がこのような個人的な懸念について公の場で語ることは生涯一度もなかったことを踏まえると、親しい従妹への打ち明け話という形での証言は、非常に貴重なものと言えるでしょう。今回の新証言は、ヘンリー王子とメーガン妃を巡る英王室内の葛藤の根深さを改めて浮き彫りにしています。