国内最大のターミナル駅の新宿駅周辺で進む大規模再開発事業について、東京都は10日、工事現場を報道陣に公開した。
再開発事業は駅周辺(約10・1ヘクタール)の利便性や安全性を向上させるため、東口と西口の駅前広場を再整備するほか、東西をつなぐ長さ約110メートルのデッキの新設、駅ビルの建設を行う。都が主導し、地権者のJR東日本と小田急電鉄、京王電鉄、東京メトロとともに2021年7月にスタートし、全体の完成予定は2046年度、総工費は約728億円に上る。
今回報道公開されたのは、駅西口の駅前広場と小田急百貨店があったエリアで、2029年度に48階建ての高さ約260メートルの複合ビルが完成し、2035年度には東西デッキと歩行者の憩いのスペースが大幅に拡充された広場がオープンする予定だ。
現在は解体された百貨店の跡地にビルの地下部分の構築工事が進められており、電車がひっきりなしに通る駅の手前に出現した大きな地下空間の中では、数台のショベルカーが作業に当たっていた。