元HKT48の女優・兒玉遥(28)が17日、自身のインスタグラムを更新し、9月発売の著書「1割の不死蝶 うつを卒業した元アイドルの730日」に込めた深い思いを明かしました。この新著では、彼女がうつ病と向き合い、回復へと歩む730日間の軌跡が赤裸々に綴られています。
兒玉遥の著書「1割の不死蝶」の表紙ビジュアル。元HKT48のアイドルがうつ病からの回復を綴る話題作。
アイドルとしての「正解」ではなかった経験と教訓
兒玉は自身の著書について、「私はアイドルとして、“正解”ではなかったのかもしれません。でもだからこそ、これからアイドルや芸能界を目指す方たちにとって、反面教師として、この本が何かのヒントになれば嬉しいです」と語っています。彼女の正直な告白は、芸能界を目指す若者たちにとって、成功だけではない現実と、そこから得られる貴重な教訓を示唆しています。このメッセージは、表面的な華やかさだけでなく、内面の葛藤や挑戦にも目を向ける重要性を伝えています。
「完全には治っていない」現在の心境と成長
自身の現在のメンタルヘルスについては、「今も、気持ちが不安定になる時はあります。“完全に治った”とか“すごく生きやすくなった”と言えるわけではありません。でも、心の小さなサインやSOSに、少しずつ気づけるようになった気がします」と報告しました。この率直な言葉は、うつ病との闘いが一時的なものではなく、継続的なプロセスであることを示しています。彼女の経験は、心の健康への意識が高まる現代において、多くの人々が共感し、自身の心の状態に気づくきっかけとなるでしょう。
「不格好な私」をさらけ出す勇気
著書執筆の裏側についても言及し、「自分の弱さや、情けないほど格好悪い部分を書くのは、正直とても勇気がいることでした。『蝶』なんて美しいタイトルを冠して、表紙の写真もきれいに撮っていただきましたが、、、この本に詰まっているのは、もっと泥くさくて、もっと人間くさくて、どうしようもなく不格好な私の姿です」と述べています。しかし、「でも、それでもいいと思えたんです。どこまでも未完成で、不器用で、でも確かに生きてきた私の記録だから」と、その不完全さを受け入れることの尊さを強調しました。この言葉は、完璧ではない自分を肯定し、ありのままの姿で生きることの意義を深く伝えています。
兒玉遥の新著「1割の不死蝶」は、元アイドルの華やかなキャリアの裏にあった苦悩と、そこから立ち上がろうとする真摯な姿を描いた一冊です。彼女が自身の弱さを曝け出す勇気を持って綴ったこの作品は、多くの読者にとって、自己受容や心の回復への希望を与える力強いメッセージとなることでしょう。彼女の言葉が、同じような困難を抱える人々への温かい光となり、また、芸能界の「光と影」を知る貴重な資料となることが期待されます。
参考文献:
- 兒玉遥公式インスタグラム(@haruka_kodama919)
- Yahoo!ニュース (https://news.yahoo.co.jp/articles/1b4740e7d8757ef208a838b15cfc6e91a1c05d16)