ロシア、日本の米軍演習参加に「断固たる抗議」表明 – 安全保障上の脅威を警告

日本周辺で実施中の米軍主導の大規模軍事演習に航空自衛隊が参加していることに対し、ロシア外務省はモスクワの日本大使館に「断固たる抗議」を表明しました。この事態は、国際社会における安全保障上の懸念を増幅させています。

ロシアの抗議と日米軍事演習に関するTBS NEWS DIGのニュース画像ロシアの抗議と日米軍事演習に関するTBS NEWS DIGのニュース画像

ロシア外務省の「断固たる抗議」

ロシア外務省は、今月9日から来月4日まで日本周辺空域で展開される米軍の大規模軍事演習「レゾリュート・フォース・パシフィック」に航空自衛隊が参加していることを巡り、17日にモスクワの日本大使館に対し断固たる抗議を行いました。これは、地域情勢に対するロシア側の強い懸念の表れとみられます。

ロシア側の安全保障上の懸念と対抗措置

ロシア外務省の声明は、この日米合同演習が「ロシアの安全保障に対する潜在的な脅威であり、必然的に適切な対抗措置をとることになる」と強調しました。これは、周辺地域における軍事活動の活発化が、ロシアの国家安全保障に直接影響を与えるとの認識を示しています。

航空自衛隊の参加規模と演習内容

航空自衛隊の発表によれば、今回の演習には空自から約3100人の隊員と航空機50機が投入されています。演習は主に在日米軍施設および日本周辺の空域で実施され、日米間の連携強化が図られています。

今回のロシアの抗議は、日本周辺の安全保障環境が複雑化している現状を浮き彫りにしています。国際社会は、この種の軍事演習がもたらす地政学的な緊張の動向を注視していく必要があります。

参考資料