【香港=藤本欣也】香港立法会(議会)は5日、民主派議員が提出した林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官の弾劾を求める動議を否決した。
香港メディアによると、民主派議員25人が同日までに提出した動議では、林鄭氏は(1)民意を無視し、香港から中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正を進めようとした(2)抗議活動に対し、警察の過度な暴力を認め、市民の集会の自由を侵害した-などとして弾劾を求めた。
親中派議員からは、林鄭氏の失政を批判する声も上がったが、投票では大半が否決に回った。しかし11月24日の区議会(地方議会)選で落選した何君堯(か・くんぎょう)氏ら一部の親中派議員は投票を欠席し、林鄭氏への不満を示した。