阿武隈急行で一部運行再開 台風被害の宮城県内区間


 台風19号で被災した阿武隈急行(福島県伊達市)は6日、運休していた丸森(宮城県丸森町)-槻木(つきのき、同県柴田町)間17・4キロの運行を再開した。線路に流入した土砂の撤去や、切れた架線の修復が完了。当面は通勤、通学に合わせた特別ダイヤで本数を減らして運行する。JR東北線に乗り入れ、丸森と仙台を結ぶ直通列車も再開する。

 丸森駅では高校生らが午前6時半すぎの列車に乗り込んだ。仙台第一高2年、和田翔平さん(16)は「普段より30分ほど長く時間がかかっていた。いつも乗っている列車は安心感があり快適」と笑顔で話した。

 阿武隈急行は福島(福島市)-槻木間の54・9キロを結ぶ鉄道。福島-富野(伊達市)間22・1キロでも再開済みだが、宮城、福島県境の被害が大きく、富野-丸森間の復旧の見通しは立っていない。



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