参院選（３日公示、２０日投開票）に大阪選挙区（改選数４）から無所属で立候補した歌手で俳優の世良公則氏が１２日、大阪市内で初の街頭演説を行った。
初の街宣はうめきた地区で
開発が進む大阪駅北側のうめきた地区に、Ｔシャツとジーンズというカジュアルな装いで姿を現した世良氏。道行く人々が足を止め、その声に聞き入った。
参院選大阪選挙区から立候補した世良公則氏の初の街頭演説風景
大阪の課題、自身の立場を熱弁
演説の中で、世良氏は大阪が抱える問題としてオーバーツーリズムや外国人による土地の取得について熱弁をふるった。「こういうことを言うと排外主義者だ、レイシストだといって絡んでくる人がいます」と切り出し、「私達ミュージシャンは国や人種、宗教や言葉、イデオロギーを超えて一緒に音楽を作っているんです。どこが排外主義なんですか」と、自身のスタンスを明確に訴えた。
政治をオーケストラに例え現状を批判
さらに、現在の政治状況をオーケストラに例えながら持論を展開。「好き勝手に奏でたら音楽にならない。楽譜というルールの上に指揮棒を振る指揮者が必要なんです。指揮者そのものが国じゃなきゃダメなんです」と指摘した上で、「今の日本の指揮者、見事な演奏を奏でてますか？ダメなものはダメといいましょうよ」と、力強く現状を批判した。
「生の声ぶつけるのは楽しい」と充実感
有権者へ向けて初めて生の声で語りかけ、集まった聴衆からはエールが飛んだ。世良氏は「音楽をやっているほうが楽ですよね」と苦笑しつつも、「ライブとは違う、はっきりとしたメッセージを生でぶつける、というのは楽しいですね」と、政治活動への充実感を口にした。
有権者の声で急遽実現、今後も継続へ
当初、準備期間や人員の不足からＳＮＳを中心に選挙活動を行うとしていた世良氏。しかし、公示後に有権者から「『街宣、生の声で訴えて欲しい』という声を本当にたくさんいただいた」といい、急遽、初の街頭演説が実現した。この日は街宣車やたすき、のぼりの用意は間に合わなかったものの、今後も人員や日程を調整しながら街頭演説を続けていく姿勢を見せた。
世良公則氏は、初の街頭演説でオーバーツーリズムや外国人による土地取得といった大阪の具体的な問題提起に加え、政治のあり方についても持論を展開しました。当初予定になかった街頭演説は有権者の声に応える形での実現となり、今後も現場での直接的な訴えを続けていく方針を示しています。
出典：https://news.yahoo.co.jp/articles/b51a80e4c23cbcdfee003e03c44d7dce7140db64
