FIBA女子アジアカップ:韓国代表、中国に大敗し4位に – ワールドカップ出場権は確保

国際バスケットボール連盟(FIBA)女子アジアカップ2025の3位決定戦が20日、中国深圳スポーツセンターで行われ、パク・スホ監督率いる韓国女子バスケットボール代表は中国に66-101で大敗し、今大会を4位で終えました。この結果、韓国は2026年FIBA女子ワールドカップ(W杯)予選トーナメントへの出場権は確保しました。

3位決定戦の詳細と韓国の敗因

試合は序盤から中国が優勢に進め、韓国は前半を終えた時点で29-58とダブルスコアの劣勢に立たされました。韓国はリバウンドで28-47と大きく差をつけられたほか、3点シュートも22本中6本成功にとどまるなど、中国(19本中8本成功)に及ばない結果となりました。

韓国からは朴志洙(パク・ジス、KBスターズ)が14得点、ホ・イェウン(KBスターズ)が11得点6アシスト、チェ・イセム(新韓銀行)が10得点と奮闘を見せました。一方、中国ではワンスウィが19得点7リバウンド7アシスト、身長220センチの張子宇が18得点7リバウンドをマークし、チームの勝利に貢献しました。

FIBA女子アジアカップ、中国選手をかわしてシュートを放つ韓国代表の朴志洙選手FIBA女子アジアカップ、中国選手をかわしてシュートを放つ韓国代表の朴志洙選手

韓国はグループリーグでも中国に69-91(22点差)で敗れており、今回の3位決定戦ではさらに大きな点差で敗戦を喫しました。

名誉回復への道のりと今後の展望

直前の2023年大会で5位に終わり、1965年の大会創設以来初めて4位よりも低い順位となった韓国は、今大会での名誉回復を目指していました。しかし、19日の準決勝でオーストラリアに敗れ決勝進出は叶いませんでした。結果として、韓国は2021年以来4年ぶりに4位という成績に満足しなければならない状況となりました。

韓国はFIBA女子アジアカップの最多優勝国(12回)であり、最後の優勝は2007年です。2013年以降は決勝にも進出できておらず、かつての栄光を取り戻すための課題が浮き彫りになっています。

2026年女子ワールドカップ出場権確保の意味

今大会で4位となった韓国は、2026年FIBA女子ワールドカップのクオリファイングトーナメント(予選トーナメント)への出場権を確保しました。今大会の優勝チームは来年9月にドイツで開催されるW杯本大会への直行チケットを獲得し、2位から6位までのチームにはW杯クオリファイングトーナメントへの出場権が与えられるため、韓国は目標の一つを達成した形です。

結論

韓国女子バスケットボール代表はFIBA女子アジアカップ2025を4位で終えましたが、2026年FIBA女子ワールドカップ予選トーナメントへの出場権を獲得しました。中国への連続敗戦と過去の栄光と比較すると厳しい結果ではありますが、次なる世界の大舞台への挑戦権を得たことは、チームにとって重要な一歩となります。

参考資料