元大阪府知事で大阪市長も務めた弁護士の橋下徹氏が24日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)に生出演し、今後の政局を見据え、水面下での動きに言及した。
非改選を含めて過半数を維持できる50議席の目標を割り込み、47議席に終わった自公与党。石破茂首相は23日、麻生太郎氏、菅義偉氏、岸田文雄氏の首相経験者3人らと会談を開いたが、記者団には「私の出処進退については一切、話は出ておりません」と断言し、続投の意思をあらためて示した。
石破氏は否定しているものの、退陣を報じているメディアが複数あり、政局は風雲急を告げる可能性がある。衆参両院で少数与党となった今、政策を進めるには野党との協力が不可欠になる。橋下氏は「重要なのは、石破さんが代わった後に野党と誰が組めるのか、自民党のトップが。これが今、水面下で凄い議論になっています」と述べた。
例としてポスト石破として名前が上がる高市早苗前経済安保担当相の名を挙げ、「高市さんが今、有力ですけど、高市さんと親和性があるのは、国民民主党と日本保守党と、躍進した参政党と。維新の会は2つに分かれています」と説明。また「小泉(進次郎)さんがもしトップになると、維新の会の吉村(洋文大阪府知事)さんと非常に親和性がある」とも話した。
自民の思惑としては、大連立が見えているようで、橋下氏は「自民党の中で誰がトップになれば野党と組めるんだって、ジグソーパズルをやっているところで、凄く若手から中堅から重鎮まで、いい意味でもぐちゃぐちゃになっている」と内情を明かした。