自民党「石破おろし」仰天プランが波紋!青山議員が生放送で驚きの反論

自民党内で参院選大敗の責任を巡る議論が白熱する中、大阪府連会長を辞任する意向を示している青山繁晴参院議員が、26日に放送されたABCテレビの情報番組「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」に出演し、大きな注目を集めました。番組内では、現在の政治情勢の中心にある「石破茂首相の退陣」に関する仰天プランが提示され、青山議員がこれに対し生放送で独自の主張を展開。党内の混乱と今後の展開が注目されています。

石破首相への退陣圧力と高橋洋一氏の「仰天プラン」

先の参院選で自民党が歴史的な大敗を喫して以来、党内では石破茂首相に対する退陣圧力が日に日に強まっています。しかし、石破首相本人は続投への強い意欲を示しており、この状況について元財務省官僚で経済学者の高橋洋一氏は、「ここまで来ると、人知を超えた存在ですよ。とんでもない」と呆れ果てた様子を見せました。

そうした中で、高橋氏は石破首相の退陣を実現させるための「仰天プラン」を番組内で提言しました。その内容は、自民党が両院議員総会を開催し、まず総裁である石破氏を「リコールし、解任するのは当たり前」と主張。さらに「つぎに石破さんを自民党から除名させる」という過激なものに及びました。高橋氏は、もし「石破辞めるな」という運動をしている党の党首に石破氏がなれば、自民党が野党になった場合に内閣不信任案を出せるとの見解を示しました。

青山議員の毅然とした反論:内閣の責任と民意

高橋氏の提示した大胆なプランに対し、青山繁晴参院議員はすぐさま反論しました。青山議員は「野党にならなくても(内閣不信任案は)出せます」と述べ、法的な観点から高橋氏の認識を修正。さらに、「高橋さんに反論したくないけど、除名は間違い」と強く指摘しました。その理由として、「(石破さんは)鳥取の小選挙区で民意で選ばれている」点を挙げ、国民の負託を受けている議員を党の都合で除名することの不当性を訴えました。

2023年6月に撮影された自民党の青山繁晴参院議員。石破茂首相の退陣問題に関する発言が注目される政治家。2023年6月に撮影された自民党の青山繁晴参院議員。石破茂首相の退陣問題に関する発言が注目される政治家。

青山議員はまた、「現内閣というのは自由民主党のためにあるのではなく、国と国民のためにある。自民党が与党であっても」と、内閣の存在意義を明確にしました。そして、「これは違うなと思ったら、当然、内閣不信任案は法的にも出せる」と、与党内からの内閣不信任案提出の可能性にまで言及し、自民党議員である自身の立場から、党利党略ではなく国益を優先すべきだとの姿勢を示しました。

生放送での驚きと波紋

青山議員の身内からの発言に、高橋氏は「内閣不信任案っていうのを言っちゃったよ」「流れちゃったよ」と生放送中にもかかわらず驚きを隠せない様子でした。これに対し、青山議員は動じることなく「これ生放送でしょ」「高橋さんが先に言ったから」と冷静に返答。現職の自民党議員から飛び出した率直で大胆な発言に、高橋氏は口をあんぐりさせ、「私は一応、自民党ではないというかたちをとって…。もっとすごいわ」と、その発言の重みに感嘆の声を漏らしました。

結論

今回の青山繁晴参院議員と高橋洋一氏の生放送でのやり取りは、参院選大敗後の自民党内における深刻な対立と、石破茂首相の進退問題が如何に複雑な様相を呈しているかを浮き彫りにしました。党内の権力闘争と同時に、国民からの負託を受けた内閣のあり方、そして法的な手続きと民意の尊重という、多層的な議論が巻き起こっています。これらの発言が今後の自民党の政治情勢にどのような影響を与えるのか、引き続き注目が集まります。


参考文献: