維新・佐々木りえ参院議員に浮上する投資会社との「接点」疑惑の深層

夏の参議院選挙大阪選挙区でトップ当選を果たし、注目を集めた日本維新の会の佐々木りえ氏。しかし、その当選の裏では、選挙期間中からある「いわくつきの投資会社」との関係が取り沙汰されており、疑惑が深まっています。この問題は、佐々木氏の説明と複数の証拠との間に食い違いがある点で、社会的な関心を集めています。

参院選トップ当選の裏で浮上した疑惑

投開票日直前の7月18日、ニュースサイト「現代ビジネス」は、佐々木りえ氏と投資会社「SDD HOLDINGS PTE.LTD(以下、SDD社)」との関係を報じました。SDD社は「月額配当金率2%」といった高利回りを謳い出資者を募っていましたが、実際には「配当金の支払いや返金がなされない」との声が相次いでいました。さらに、同社は金融庁から金融商品取引法違反の無登録営業で警告を受けています。報道によれば、佐々木氏はSDD社の事実上の関連会社や配当金を支払う会社の代表取締役を務めていたとされています。これに対し、佐々木氏側は事務所を通じて、「(SDD社の日本法人とされる)SDDインベストメントの社名はおろかビジネスの内容も存じ上げませんでした」と回答し、関与を否定しました。

被害者証言と複数の接点が示す実態

しかし、週刊ポストの取材では、佐々木氏とSDD社との間に複数の接点があることが新たに判明しています。本誌が取材した投資被害者の一人は、月2%の利回りコースに2000万円を投資し、当初は月40万円の分配金を受け取っていたものの、追加投資で合計4000万円に達したところで分配金が途絶えたと証言しています。抗議後、一部は返金されたものの、それも滞り、警察への被害届提出後には、弁護士を通じてSDD社側から示談の打診があったといいます。この示談を断ると、SDD社の代表A氏は姿をくらまし、資金は戻っていない状況です。

参院選トップ当選の佐々木りえ氏、投資詐欺疑惑が浮上参院選トップ当選の佐々木りえ氏、投資詐欺疑惑が浮上

本誌記者が確認した資料によると、被害者への一部返金は、佐々木氏が2023年10月まで代表取締役を務めていた決済代行会社「Jスタイル」から振り込まれていました。さらに、SDD社は2018年に投資家を集めたバーベキューパーティーを開催しましたが、その会場は、佐々木氏が2025年2月まで代表を務めていたオートリース会社「SDDオートスポーツ」の敷地内でした。パーティー参加者からは「バーベキューにはSDDオートスポーツの事業部の名刺を持った人も参加していました」という具体的な証言も得られており、これらの事実は佐々木氏の関与否定と矛盾するものです。

まとめ

参議院議員として活動を始めた佐々木りえ氏に浮上した、いわくつきの投資会社SDD社との「接点」疑惑は、複数の証拠や被害者の証言によってその信憑性が高まっています。高利回りを謳う投資詐欺事件の背景に、政治家の名前が取り沙汰されることは、有権者の信頼に関わる重大な問題です。佐々木氏側がどのような説明責任を果たすのか、今後の展開が注目されます。


Source: https://news.yahoo.co.jp/articles/9e1a54b971dc6d76f9e8d0069aa9923344f7b698