輸入車への憧れは多くの人々が抱く感情ですが、「故障しやすい」「維持費が高い」といった声も耳にします。実際に、特定の車種においてはそれなりの覚悟が必要となる場面があることも否定できません。しかし、そうした現実的な側面があるにもかかわらず、なぜ人々は輸入車を選ぶのでしょうか?この疑問に答えるべく、輸入車ユーザーの実態を探る最新のアンケート結果が発表されました。
スタイリッシュな輸入車と、その選択理由を探るアンケートのテーマを示すビジュアル
「輸入車選びの実態」アンケート概要
輸入車買取サービス「外車王」を運営するカレント自動車株式会社は、「輸入車選びの実態に関するアンケート」の結果を公表しました。本アンケートは輸入車に興味を持つ120名を対象に実施され、その目的は「輸入車ユーザーのリアルな声」を深く掘り下げることにあります。
独特のデザインや強力なブランドイメージが魅力とされる輸入車ですが、購入価格や維持費用といった具体的なハードルが頻繁に議論されるのも事実です。高い走行性能を誇り、所有すること自体が一種のステータスとして語られる華やかなイメージの裏側で、オーナーたちは一体どのような理由で購入を決め、どのような苦労に直面しているのでしょうか。この調査は、その複雑な実態を明らかにするものです。
輸入車購入の「決め手」は感覚的要素が上位に
アンケート結果によると、「購入時の決め手」として最も多くの票を集めたのは「デザインが好みだった」で80票でした。これに続き、「走行性能」が65票、「国産車にはない特別感」が39票と、いずれも感性や感覚に訴えかける要素が上位を占める結果となりました。
さらに、「ブランドへの憧れ」(33票)や「内装の高級感」(16票)といった回答も多く、これは国産車とは異なる輸入車ならではの独自性や非日常感を重視する傾向を示唆しています。その他にも、「営業担当が良かった」「希少性」「MT車(マニュアルトランスミッション車)だから」といった興味深い選択理由も挙げられました。
所有する車のブランドを見ると、BMW、メルセデス・ベンツ、アウディといった定番のドイツ車勢が多数を占める一方、ポルシェやボルボ、さらにはケータハムやフランス車など、通好みの車種にも票が集まっており、輸入車マーケットにおけるユーザーの多様性が浮き彫りになりました。これらの結果は、輸入車の選択が個人の価値観に深く根差しており、ユーザーそれぞれの強いこだわりが反映されていることを明確に示しています。
まとめ
今回のアンケート結果から、輸入車選びは単なる実用性やコストパフォーマンスだけでなく、デザインへの強いこだわり、卓越した走行性能への期待、そして「国産車にはない特別感」といった感覚的・感情的な要素が決定打となることが明らかになりました。ブランドへの憧れや内装の高級感も、所有欲を満たす重要な要素です。輸入車オーナーの選択は、個々の価値観やライフスタイルに深く結びついており、単なる移動手段を超えた、自己表現の一部となっていることが強く示唆されました。この調査は、輸入車市場の多様性と、ユーザーの情熱的な選択基準を浮き彫りにしています。
参考文献
- PRTimes (掲載元: カレント自動車株式会社)
- Yahoo!ニュース (記事元: ベストカーWeb編集部)