近年、出張や観光で訪れた地方の「ご当地グルメ」を味わうことは、旅の醍醐味の一つとなっています。特に、地元に根差したファミリーレストランやローカルチェーンは、安心して本場の味を楽しめる頼もしい存在です。宮崎を代表するソウルフード「チキン南蛮」も例外ではありません。しかし、その人気の陰で、本物とは異なる「チキン南蛮もどき」が出回っている現状があります。本記事では、宮崎が誇るチキン南蛮の「元祖」とされるファミリーレストラン「おぐら」を徹底解説し、真のチキン南蛮の魅力と、偽物を見極める視点をお伝えします。
全国区の人気!しかし「本物」は宮崎にあり
宮崎のソウルフードとして全国的にその名を知られるチキン南蛮。今や宮崎県外の飲食店でも見かけることは珍しくなく、県を訪れたことがなくても食べたことがあるという方は多いでしょう。しかし、県外で提供されるチキン南蛮の中には、残念ながら似て非なる「チキン南蛮もどき」も少なくないのが現状です。「チキン南蛮を注文したはずが、ただの鶏の唐揚げにタルタルソースがかかったメニューが出てきて愕然とした」という宮崎県民の声は後を絶ちません。筆者自身、宮崎出身・在住ですが、県外に出た友人たちが帰省のたびに「新天地で出会ったチキン南蛮の衝撃」を語るのを何度も耳にしてきました。
確かに「鶏の唐揚げタルタルソースがけ」も美味しくないわけではありません。しかし、それはチキン南蛮が持つ本来のポテンシャルの一部に過ぎません。ぜひ本場のチキン南蛮を味わい、あなたの「チキン南蛮観」をアップデートしていただきたいのです。
宮崎の老舗ファミリーレストラン「おぐら」で提供される、揚げた鶏肉に甘酢あんかけとたっぷりのタルタルソースがかかった本場のチキン南蛮
チキン南蛮の元祖「おぐら」とは?
本場の味を体験するなら、やはり「元祖」を訪れるのが一番です。今回ご紹介するのは、宮崎市内に本店と瀬頭店の2店舗を展開する「おぐら」。この「おぐら」こそ、チキン南蛮発祥の店として知られています。
本店は宮崎市の目抜き通りである橘通の近くに位置し、宮崎駅から徒歩10分ほどと、ビジネス街にも近くアクセスに優れています。しかし、瀬頭店も宮崎駅から徒歩15分程度と、決してアクセスが悪いわけではありません。どちらの店舗でも、長年愛され続けてきた本場のチキン南蛮を堪能することができます。揚げた鶏肉を甘酢にくぐらせ、手作りのタルタルソースをたっぷりとかけた「おぐら」のチキン南蛮は、まさに宮崎の味の真髄。一口食べれば、他では味わえない満足感が広がることでしょう。
宮崎の「おぐら」で味わえる定番チキン南蛮と、人気のサイドメニューである具だくさんのちゃんぽん
まとめ:宮崎訪問時は「おぐら」で本物の味を
宮崎のご当地グルメとして定着したチキン南蛮ですが、その「本物」の味は、やはり発祥の地である宮崎でしか味わえないものです。特に、その元祖とされるファミリーレストラン「おぐら」で提供されるチキン南蛮は、甘酢とタルタルソースの絶妙なバランス、そして鶏肉の旨味が一体となった、まさに“本物”の味わいです。宮崎を訪れる機会があれば、ぜひ「おぐら」に立ち寄り、出張先でも安心して楽しめる本場のチキン南蛮を心ゆくまでご堪能ください。それはきっと、あなたのチキン南蛮に対する認識を大きく変える経験となるはずです。
参考文献
- おぐらで食べずしてチキン南蛮を語ることなかれ
- 出典: 東洋経済オンライン (Yahoo!ニュース経由)