茨城県の常磐自動車道で今年8月に起きたあおり運転殴打事件をめぐり、「同乗者の女」とのデマをインターネット上で広げられて名誉を傷つけられたとして、東京都の会社経営の女性が元愛知県豊田市議、原田隆司氏(57)に計110万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が9日、東京地裁であり、原田氏は請求棄却を求めた。
訴状によると、原田氏は写真共有アプリ「インスタグラム」に掲載された女性の写真を自身のフェイスブックに添付し「早く逮捕されるよう拡散お願いします」と投稿。女性の名誉を傷つけたとしている。
女性は原田氏とは別に、情報の拡散に関わったと申し出た7人と既に和解。他の投稿も発信元を特定し、賠償請求する意向を示している。原田氏は提訴された後の11月に議員辞職した。