北陸新幹線の延伸ルート再検証を巡り、京都市の松井孝治市長は6日の定例記者会見で「(与党整備委員会委員長の)西田昌司参院議員が、参院選での自身の発言や結果を踏まえて示されたもので、政治的に妥当な判断をされたと思う」と評価した。その上で、国による再検証の動きを注視していくとした。
参院選の結果を踏まえ西田氏は、与党が進める「小浜京都ルート」以外のルートについて費用対効果を再検証する考えを示している。
松井市長は、西田氏を延伸問題に関する「キーパーソン」と位置付けた上で、再検証への方針転換は「有権者に対して誠意ある対応だと思う」と述べた。その上でルート選定を巡る自身の考えについて「京都市民が持つ懸念や課題を明らかにすることが職責だ」とする従来の考えを強調した。