グラビアアイドルでありながら、現役のタクシードライバーとしても活躍する中島由依子さん(38)が、その異色のキャリアで注目を集めています。SNSでは「タクシー界の天使」「美しすぎる」と称賛され、彼女の独特な働き方や日常生活に関心が寄せられています。芸能活動とタクシードライバーという二つの顔を持つ中島さんに、仕事の過酷さ、芸能界への道のり、そして奈良から東京へ移った経緯について話を聞きました。本記事では、彼女の両立術と、多忙なタクシードライバーとしての実態に迫ります。
異色の二刀流:グラビアアイドルとタクシードライバーの共存
グラビアアイドルとタクシードライバーという、一見すると関連性のない二つの職業を両立させる中島さん。その秘訣は、彼女が所属するコンドルタクシーの理解ある社風にありました。同社はタクシー業界の中でも珍しく、芸能活動を優先させることを容認する柔軟な勤務形態を提供しています。中島さん自身も「芸能活動を続けるためにはタクシーが絶対に必要」という強い信念を持っており、この兼業体制が彼女の活動を支える基盤となっていると語ります。
中島さんは、まだ研修生としてタクシーのハンドルを握る前段階から、このユニークなキャリアを自身の「武器」として最大限に活用していました。オーディションでは自信を持って「タクシードライバーもやっています!」とアピールし、まだ見ぬ自身の強みを積極的に売り込んでいたといいます。この先見の明と積極性が、彼女を現在のポジションへと導いた要因の一つです。
グラビアアイドル兼タクシードライバーとして活躍する中島由依子氏。制服姿でタクシーのハンドルを握る彼女のポートレート。
タクシードライバーの過酷な勤務実態:中島由依子の日常
タクシードライバーとしての1日は、想像以上にハードなものです。中島さんの現在のスケジュールは、朝8時に出庫し、翌日の深夜2時から3時頃まで働くというもので、これは「隔日勤務」と呼ばれる制度に当たります。この働き方は、2日分の業務を1日に凝縮して行い、翌日を明け休みとするサイクルです。
長時間にわたる運転と業務の中で、眠くなった際には休憩を取ることが許されています。中島さんも他のベテラン運転手たちと同様に、停車しても安全な場所に車を停め、車内で仮眠を取ることで体を休めていると明かしました。この実態は、華やかなグラビアアイドルの顔とは対照的な、タクシードライバーとしてのプロフェッショナルな一面と、仕事の過酷さを物語っています。
中島由依子さんのストーリーは、夢を追いかけながら現実的な生活を両立させる現代の多様な働き方を象徴しています。グラビアアイドルとしての美しさと、タクシードライバーとしてのプロフェッショナリズムを兼ね備える彼女の活躍から、今後も目が離せません。
出典: 文藝春秋 Yahoo!ニュース