TBSの安住紳一郎アナウンサー(52)が、自身のラジオ番組で放った「私が都知事だったら」という発言が大きな反響を呼び、ついには東京都の定例記者会見で小池百合子都知事に質問が及ぶ事態となりました。安住アナ自身もこの予期せぬ展開に困惑と驚きを示しています。
発言の波紋とその背景
安住アナが話題の発言をしたのは、今月3日に放送されたTBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」でのことでした。彼は全国各地を襲う深刻な猛暑について触れる中で、「やっぱり許しがたいのは、湾岸に建てた高層マンションだよね。私が都知事になったら、あれ全部解体しますよ。ホント」と、ユーモアを交えつつも強い口調で語りました。この発言は、東京のヒートアイランド現象や都市開発の問題意識を背景に、多くのリスナーの共感を呼び、瞬く間にインターネット上で拡散されることとなります。
安住紳一郎アナウンサーがTBSラジオのスタジオで発言する様子。彼の「私が都知事だったら」発言がメディアで注目された瞬間を想起させる一枚。
小池都知事定例会見での言及
番組冒頭、安住アナは「私が先週ね、少しね、ユーモア半分で話したことが、なんかけっこうおおごとになっちゃって、ほーんと、なんだか、誰がいけないんだか知らないけど」と、反響の大きさに言及しました。アシスタントの中澤有美子アナから「新聞の見出しになっていたとか」と突っ込まれると、彼は少し慌てた様子で「東京都の本当の都知事の定例記者会見で、どこかの記者の方が、私の名前を出して都知事に質問しちゃったりして」と驚きを明かしました。
実際に、8日の小池百合子都知事の定例会見では、地球温暖化対策に関連して、安住アナの「提言」についての見解を問う質問が記者から投げかけられました。小池都知事自身は安住アナの名前には直接触れませんでしたが、「東京都におきましても、『風の道』の確保という点で、さまざまな開発について東京都としての姿勢も推し進めてきたところでございます」と回答し、都市の環境対策に言及しました。
「オールドメディア」の力への自虐と本音
自身の発言が都知事会見という「表玄関」で取り上げられたことに対し、安住アナは「あ~あ~、そんな表玄関から誰も行く準備してなかったのにと思ってたりして、やめてくれー、とか思ったけど、でも、言っちゃったからしかたないけど、困ったなぁ~と思って、ねぇ~、難しいですよね」と、一気に複雑な心境を吐露しました。
さらに安住アナは、「おかしいなと思ってるんですけど、ラジオって、テレビも含めてですけど、オールドメディアなんて言われて、、もう世の中に必要ないなんて、よくみなさんから言われるんだけれども、そんな誰も聴いてないラジオで発言したことが、けっこうみんな利用しちゃって、自分たちの都合いいように利用しちゃって! 驚いちゃうよね」と、メディアの持つ影響力と、自身の発言が予期せぬ形で波紋を広げたことへの率直な戸惑いと自虐的な感情を語りました。この一連の出来事は、何気ない一言が社会的な議論を巻き起こし得る現代のメディア環境の一端を示していると言えるでしょう。
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