小学3年生で選挙に熱中し始め、中学1年生で自ら「日本中学生新聞」を創刊した川中だいじさん(14)。現在はnoteやX、YouTubeなどで精力的に選挙取材の記事や動画を発信し、多方面のメディアにも寄稿するなど、大人顔負けの活躍を見せる注目の「中学生記者」です。彼の報道活動は、昨年7月の参議院議員選挙において、兵庫選挙区の国民民主党候補に関するスクープで選挙結果にも影響を与えたと報じられるほど。保護者も「やりたいことに対しての行動力はすごい」と語る川中さんですが、その普段の生活や意外な素顔はどのようなものなのでしょうか。本記事では、多忙な取材活動の合間に見せる、彼の一面を深掘りします。
政治活動の裏にある意外な趣味
多くの人が選挙や政治一色の生活を送っていると想像しがちな川中さんですが、本人の言葉からは政治以外の多彩な関心事が浮かび上がってきます。「政治ばかりということはない」と語る彼が特に情熱を注いでいるのは、日本の漫画文化です。手塚治虫や藤子不二雄の作品を愛読し、中でも国民的キャラクターである『ドラえもん』は一番のお気に入り。アニメよりも漫画を好み、歴代の映画作品は全て鑑賞済みで、Amazon Primeでは暇さえあれば『ドラえもん』を視聴しているとのこと。特に、昔の大山のぶ代さんの声のドラえもんには特別な思い入れがあるようです。
川中だいじさん(14)が、選挙取材の鋭い視点とは異なる、親しみやすい素顔を見せる。
さらに、最近の中学生らしい一面として、K-POPアイドルへの関心も明かされました。母親がK-POP好きであったため、小学生の頃から自然とK-POPに触れる機会が多く、現在は人気グループの『LE SSERAFIM(ルセラフィム)』や『NewJeans(ニュージーンズ)』のファンだと言います。ライブにも足を運ぶことがあり、その姿はまさに等身大の中学生です。
運動嫌いでも選挙では体力発揮?学校生活と友達との交流
普段の川中さんは、実はあまり運動が得意ではないと語ります。しかし、選挙取材ではその体力と行動力を遺憾なく発揮しているとのこと。50メートル走は6秒台という意外な速さも持ち合わせています。中学校入学時にサッカー部に入部届を出したものの、合宿での厳しい練習内容を聞いてその日のうちに退部したエピソードは、彼の「好きなことや興味のあることはとことんできるが、嫌いなことは一切やらない」という明確な性格を物語っています。
学校生活においては、彼のユニークな活動は友人たちに温かく受け入れられています。多くの友達が川中さんの活動に注目し、政治に興味を持つようになったと言います。「駅前で政治家が街頭演説していたからチラシもらって来たぞ」と、選挙パンフレット集めに協力してくれることも。昨年の東京都知事選では、「石丸とかいう候補がしゃべっているのをYouTubeで見たけど、川中はどう思うの?」と意見を求められたり、「お前の動画を見て、うちの親が選挙の投票先を決めたって言ってたよ」と声をかけられたりすることもあったそうです。友人からのこうした言葉は、彼にとって取材活動を続ける上での大きな喜びとモチベーションになっています。
川中だいじさんの取材活動におけるプロフェッショナルな顔と、漫画やK-POPを愛する等身大の中学生としての顔。この両面を垣間見せることで、彼が単なる「選挙マニア」ではない、多面的で魅力的な人物であることが浮き彫りになります。その純粋な探求心と、周囲を巻き込む人間性が、彼の活動をさらに広げる原動力となっているのでしょう。
参考文献
- NEWSポストセブン (2025年8月12日). 「“数百人の政治家に取材”「選挙マニア」川中だいじさん(14)の意外な素顔「ドラえもんといちばん好きなK-POPアイドル」」. Yahoo!ニュース.
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f0e029d047a9694acfa6ca0b564adbf9c1703f2