警備最大手「セコム」社員だった男が出動先の兵庫県尼崎市の留守宅から貴金属を盗んだとして逮捕された事件で、兵庫県警捜査3課などは10日、別の男性宅でも高級腕時計を盗んだとして、窃盗などの疑いで元社員の坂上直希被告(24)=同罪で起訴、懲戒解雇=を再逮捕した。容疑を認めている。
再逮捕容疑は9月14日午後2時半ごろ、尼崎市内の40代男性宅で、不審者の侵入を知らせる警報機が作動し、現地に出動。セコム側が管理する合鍵で男性宅に侵入し、1階リビングにあった60万円相当の高級腕時計を盗んだとしている。
同課によると、坂上容疑者は入社から約2年半で、担当エリアの尼崎市内の顧客宅に計約450回出動していた。調べに対し「盗みを十数件やった。絶対に気づかれない自信があった」などと供述しており、県警が裏付けを進めている。