実業家の三崎優太氏(36)が14日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、第107回全国高校野球選手権(甲子園)で広陵高校(広島)が大会期間中に出場辞退した問題に関する開星高校(島根)の野々村直通監督の発言に賛同の意を示しました。この一連の騒動に対し、三崎氏はSNS上での匿名による誹謗中傷と社会全体の「集団リンチ」という側面について深く言及しています。
開星・野々村監督の「名を名乗れ」発言
開星の野々村監督は、仙台育英高校(宮城)との2回戦で敗退した後、SNSに関する自身の見解を表明しました。「僕は見ないんだけど、結局陰から物を言うっていうのは卑怯でね、俺はいつも思うけど」と前置きし、匿名での批判について「うちらでも匿名で手紙が来たりするんだけど、名を名乗れって。我こそは出雲の国の野々村であるぞと。いざ尋常にっていうね。批判するなら出てこいと、お互いに。それが武士道でしょう」と語気を強め、正々堂々とした批判の重要性を訴えました。
三崎氏が訴える「社会全体の集団リンチ」
この野々村監督の発言に対し、三崎氏は自身のXで「誹謗中傷する奴は『名を名乗れ』、これはその通りだと思う」と全面的に同意の姿勢を示しました。さらに、インフルエンサーが発言しにくい現状を指摘し、「袋叩きされるのが怖くて、インフルエンサーは誰も言えないけど、僕が代わりに言います。広陵高校の件は社会全体の集団リンチと化してるよ」と、今回の広陵高校の問題を社会全体のいじめや集団攻撃になぞらえました。三崎氏は「いじめは悪なのは言うまでもない、許してはいけない。でも、社会全体が同じことやってない?違うの?」と問いかけ、ネット上での匿名性を盾にした攻撃が社会全体の倫理観を揺るがしている可能性に警鐘を鳴らしました。
読者からの様々な反応
三崎氏の投稿には、多くの読者から様々な意見が寄せられました。「本当におっしゃる通りです 誹謗中傷する人といじめは大問題だと思いますね」と賛同する声がある一方で、「その方針には賛成です。が、問題は非難に混じって誹謗中傷をしている事で非難そのものが萎縮してしまうのも社会的には不健全だと思います」といった、健全な批判と誹謗中傷の線引きの難しさや、それによって生じる社会的な影響を懸念する声も聞かれました。
まとめ
広陵高校の甲子園出場辞退を巡る騒動は、単なる高校野球の枠を超え、SNS時代における言論の自由、匿名性、そして誹謗中傷という現代社会の根深い問題として浮上しています。野々村監督の「名を名乗れ」という武士道を重んじる主張と、三崎優太氏が指摘する「社会全体の集団リンチ」という警鐘は、私たち一人ひとりが情報発信と受容において責任と倫理観を持つことの重要性を強く訴えかけています。この問題は、今後のインターネット利用における健全なコミュニケーションのあり方を考える上で、重要な議論の契機となるでしょう。