【ワシントン=坂本一之】トランプ米大統領は13日、米北部アラスカ州アンカレジで15日に開く米露首脳会談に関し、ロシアのプーチン大統領がウクライナとの停戦を受け入れなければ「厳しい結果が生じる」と述べ、制裁などを念頭にロシアに圧力をかける姿勢を示した。ワシントン市内の文化施設「ケネディ・センター」で記者団に語った。会談で進展があった場合は、ウクライナのゼレンスキー大統領を含めた3首脳による2回目の会談を「迅速に開催」する意向も述べた。
【写真】集合写真撮影に臨む、トランプ大統領、安倍晋三首相、安倍昭恵首相夫人、プーチン大統領、習近平国家主席
トランプ氏は、ロシアとウクライナの停戦を協議する15日の米露首脳会談について「非常に重要な会談だが、2回目の会談の準備を整えるためのものだ」と説明した。
プーチン氏から「必要な回答を得られず、2回目の会談開催が適切ではないと感じたら、行わない」と指摘。米露首脳会談が順調に進み、プーチン氏とゼレンスキー氏が自身の参加を望めば3首脳による2回目の会談を迅速に調整するとした。2回目の会談は「1回目よりも生産的なものになるだろう」と強調した。
プーチン氏が停戦に応じない際にはロシアに圧力をかける措置を講じる姿勢を示す一方で、記者団から措置が「制裁」か「関税」かを問われても、具体的な内容については言及を避けた。
またトランプ氏は、13日に開かれた米欧やウクライナの首脳によるオンライン会合について「とても良い会合で、非常に友好的だった」と語った。