盛岡市の自宅で玉沢徳一郎元農相(81)が銃撃された事件で、岩手県警は12日、拳銃を所持したとして銃刀法違反(加重所持)の疑いで、同県奥州市の農業、高橋脩(ひさし)容疑者(82)を送検した。県警はこの拳銃を使い玉沢氏を撃ったとして、殺人未遂容疑で捜査している。
70代の知人男性によると、高橋容疑者が「人を介して暴力団から拳銃を預かっている」と別の知人に話していたことも判明。この拳銃で事件を起こしたかどうかは不明で、県警は拳銃の入手経路も調べる。
県警によると、高橋容疑者は10日正午~午後2時ごろ、玉沢氏の自宅内で銃撃し、足に約2週間のけがを負わせた。その後、盛岡東署に拳銃を持参。関係者によると「選挙の恨みで撃った。金銭トラブルがあった」と銃撃も認めている。
送検容疑は10日午後2時10分ごろ、盛岡市の盛岡東署で、回転式拳銃1丁と実弾1発を所持したとしている。