【ロサンゼルス=後藤香代】米ハワイ州ホノルルで占い師母子を殺害したとして現地で有罪判決を受け、30年近く服役していた福迫(ふくさく)雷太元受刑者(当時59歳)が昨年10月に獄中で殺害された事件で、州大陪審は同房の男を第1級殺人罪で起訴した。
当局の発表によると、福迫元受刑者の頭や首には刺し傷があった。福迫元受刑者の弁護人を務めたマイルス・ブレイナー弁護士によると、福迫元受刑者は「ギャング集団から脅されている」と何度も訴えていたという。起訴は5月13日付。
福迫元受刑者は1994年、藤田小女姫(こととめ)さん(当時56歳)と息子の吾郎さん(同21歳)を射殺したとして第2級殺人罪に問われ、翌95年に終身禁錮刑の判決を受けた。