宮内庁インスタグラム、秋篠宮家投稿で物議醸す:一体何が?

宮内庁の公式インスタグラムが、その運用方針を巡り、特に秋篠宮家に関する投稿が増える中で国民の間で議論を呼んでいます。昨年4月に開設されたこのアカウントは、皇室に馴染みの薄い若年層への関心喚起を主目的としていましたが、約1年半で200万人を超えるフォロワーを獲得し、順調な滑り出しを見せました。当初は天皇皇后両陛下の活動が中心でしたが、今後は秋篠宮家を含む他の宮家の活動も同じアカウントで発信していく方針が示されています。

皇室の広報活動とSNSの未来:愛子さまと佳子さまの姿皇室の広報活動とSNSの未来:愛子さまと佳子さまの姿

宮内庁公式インスタグラムの現状と新たな動き

宮内庁は8月18日、公式インスタグラムを通じて秋篠宮家のご活動を紹介する投稿を開始しました。これは、同庁が皇室への理解を深めるためにSNSを活用する新たな段階に入ったことを示唆しています。開設以来、天皇皇后両陛下の公務の様子を詳細に伝えることで、多くの人々に皇室の日常と意義を届けてきました。しかし、運用開始から1年半が経過し、アカウントの対象を秋篠宮家や他の宮家にも広げるという方針転換が発表されたのです。この変更は、皇室全体の広報戦略における大きな一歩と見なされています。

アカウント統合に対する国民の声と憶測

宮内庁の「同一アカウント運用」の方針に対し、インターネット上では様々な意見が飛び交っています。「天皇皇后両陛下と敬宮殿下のみで十分」「各宮家ごとにアカウントを分けるべきだ」といった批判的な声が多く見受けられます。これには、皇族間の序列や「いいね数」の比較が生じることへの懸念、あるいは特定の宮家が同列に扱われることへの抵抗感が背景にあると考えられます。一方で、「悠仁さまの成年式を大々的にアピールしたいのでは」という憶測も浮上しており、9月6日に成年を迎えられる秋篠宮家の長男・悠仁さまへの注目を集める意図があるのではないかと指摘する声も少なくありません。

宮内庁インスタグラムに投稿された秋篠宮ご一家の活動写真宮内庁インスタグラムに投稿された秋篠宮ご一家の活動写真

専門家が指摘する問題点と秋篠宮さまのご心境

皇室ジャーナリストは、日本の皇室と親交の深い英王室がチャールズ国王とウィリアム王子のSNSアカウントを分けて運用している例を挙げ、宮内庁が同一アカウントを採用した理由を説明すべきだと指摘しています。フォロワー数1000万人を超える英王室の事例と比較し、日本の皇室広報のあり方に疑問を呈する声も聞かれます。また、秋篠宮さまご自身は2022年の会見で皇族のSNS利用について「恐らく私はやらない」と否定的な見解を示されていました。しかし、小室圭さんと眞子さんの結婚騒動以降、秋篠宮家へ寄せられるバッシングが続く中、悠仁さまの成年式を国内外に広く伝えるため、ご心境に変化があったのではないかという見方も示されています。

宮内庁が語る「同一アカウント運用」の理由

こうした批判や憶測に対し、宮内庁は統一アカウントで投稿を続ける理由を明らかにしました。同庁の回答によれば、インスタグラムの投稿は宮内庁職員が行い、その内容に関する責任も宮内庁にあるため、従来から使用している公式アカウントを継続利用することとしたとのことです。また、この方針は「皇室の方々の公的なご活動の意義やお人柄がより一層幅広く知られ、理解が深まるようにするため」であり、秋篠宮皇嗣同妃両殿下を始め、皇族各殿下の公的なご活動等を定期的に発信していくことが目的だと説明しています。

まとめ

宮内庁のインスタグラムにおける秋篠宮家の投稿は、皇室広報の新たなフェーズを示す一方で、運用方針を巡る議論を巻き起こしています。国民の間からはアカウントの分割を求める声や、悠仁さまの成年式に焦点を当てたPR戦略ではないかという憶測も飛び交う中、宮内庁はあくまで「皇室全体の活動を幅広く周知するため」と説明しています。今後、宮内庁が国民の声にどのように耳を傾け、SNS運用方針に変化をもたらすのか、その動向が注目されます。

参考資料