ウクライナ大統領、停戦の実現巡り「ある程度の妥協」を準備


写真特集:ウクライナが直面する不確実な未来

ゼレンスキー氏が上記の言葉を口にする一方、ロシア政府はプーチン氏とゼレンスキー氏の二者会談の計画が「進行中」だとするホワイトハウスの見解を公然と否定している。

ウクライナと欧州の支援国はかねて、戦争終結に向けた第一歩として停戦の実現を強く求めてきた。停戦には、領土や安全の保証といった一筋縄ではいかなそうな問題の解決が必要となる。

​​しかし、トランプ米大統領が即時停戦ではなく「和平合意」を支持する姿勢に転換したことを受け、ゼレンスキー氏は柔軟な姿勢を示した。

「提案された形式には、ある程度の妥協が絡む公算が大きい」「トランプ氏にはこう告げた。いずれにせよ我々には穏やかな期間が必要になるだろうと。その期間で戦争を終わらせる計画の全体を練り上げる。本気で計画を実現したいならそうしなくてはならない」と、ゼレンスキー氏は述べた。

ゼレンスキー氏が20日、記者団に対して明らかにしたところによれば、ウクライナは現在「安全を保証する体系」が成立するのを待っている。それは向こう7~10日以内、クレムリン(ロシア大統領府)との会談の日付が設定される前に打ち出されるのを想定しているとした。

一方、ロシアのラブロフ外相は同日、クレムリンがイスタンブールでのウクライナとの会談に高官を派遣することを提案したと述べた。ただロシアが首脳レベルでの会談を支持しているかどうかは明言しなかった。

ラブロフ氏はまた、ロシア抜きでウクライナの安全保障について議論することは「非現実的であり、道を見失う」と指摘した。



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