米ユタ州の住宅地で、火災が発生。近所に住む男性4人によって犬2匹が救助された。緊迫した救助の様子を捉えたインターホンカメラの映像がSNSで拡散し、注目を集めている。
米ユタ州ウェストジョーダンの住宅地で8月17日、火災が発生した。中に人が取り残されている可能性を懸念し、近所に住む男性4人が玄関ドアを蹴り破った。室内に人はいなかったが、犬2匹が救助された。
インターホンカメラには、救助にあたった男性の1人が、玄関ドアを激しく叩く様子が映っている。
室内からは犬の鳴き声が聞こえ、室内に取り残されていることがわかる。
「家中が燃えている」「窓を壊そう」「犬が取り残されている」といった男性たちの声も録音されている。
男性たちは体当たりしてドアをこじ開けようとしたが、うまくいかなかった。最終的にはドアを蹴り破った。
家に取り残されていた犬は、ランドリールームで恐怖にうずくまっていた。男性たちは犬たちを抱きかかえ、その場から避難した。
情報番組『インサイド・エディション』の取材に対し、救助にあたったガブリエル・ゴンザレスさんは当時の心境をこう振り返る。
「室内に人がいるかどうかはわかりませんでした。それがいちばん怖かったです」
同じく救助にあたったカーター・ジェイコブさんは、次のように語った。
「映画で観たように、玄関のドアを思いっきり蹴りました。自分たちの安否を心配するよりも、救助のことを考えていました。そこに迷いは一切ありませんでした」
「(犬を救助して)外に出た30秒〜1分後くらいには、すべてが燃えていましたね」
当局の発表によると、この火災によるけが人は確認されていないという。SNSでは、男性たちの行動に「これこそが真の思いやり」「みんなヒーローだ」といった称賛の声が寄せられている。