白鳥久美子さん、壮絶ないじめ経験を告白:心の回復と「逃げる」勇気

人気お笑いコンビ「たんぽぽ」の白鳥久美子さん(43)が、中高生時代に経験した過酷ないじめとその克服方法について語りました。外見をからかわれ、時には無視されるなどのいじめを受け、高校3年生の夏休み明けには「また学校が始まる」という憂鬱さから、自ら命を絶つことすら考えたといいます。しかし、白鳥さんがこの逆境を乗り越えるために選んだ方法は「逃げること」でした。読書、トランペット演奏、演劇など、好きなことに没頭することで心を強く守り抜いた彼女は、「学校は人生の『点』に過ぎない。人生は自分の居心地が良い場所を探す『旅』だと思ってほしい」と、現在苦しんでいる人々へ力強いエールを送っています。

お笑いコンビ「たんぽぽ」の白鳥久美子さん。中学時代のいじめ体験を乗り越え、現在は芸人として活躍中。お笑いコンビ「たんぽぽ」の白鳥久美子さん。中学時代のいじめ体験を乗り越え、現在は芸人として活躍中。

中学時代のいじめ体験:憧れの学校生活が一転

白鳥さんがいじめを明確に自覚したのは、中学校に入学して間もなくのことでした。入学式の日に「白鳥久美子というすごい名前のやつがいるぞ」と、彼女の名前がクラスの話題になります。当時流行していた漫画「白鳥麗子でございます!」の影響で、「白鳥」という名字は美人でお金持ちのイメージと結びついていました。しかし、他のクラスの男子生徒が「白鳥久美子って誰ですか?」と教室を訪ね、白鳥さんの姿を見ると「すげえブスじゃねえか!」と騒ぎ立てたのです。この出来事をきっかけに、彼女の外見に関するいじめは次第にエスカレートしていきました。

背の高さから「おとこ女」、顎が出ていたことから「アゴドリル」といった心ないあだ名をつけられ、多感な思春期の白鳥さんは外見を笑われることに深く傷つきます。廊下ですれ違う際にも陰口が聞こえてくることがありましたが、「いじめられている」という明確な証拠がないため、誰にも相談できずに一人で抱え込みました。少女漫画のようなキラキラした中学校生活に憧れ、生徒会活動や部活動に励み、素敵な先輩に恋をする…そんな夢を描いていた白鳥さんでしたが、現実では「1軍」「2軍」といったグループに属することはなく、最下層の「5軍」と自覚。クラスの端っこで、できるだけ目立たないように過ごすことを強いられました。

中学校時代のいじめを振り返る白鳥久美子さん。多感な思春期に外見をからかわれ、深く傷ついた経験を語る。中学校時代のいじめを振り返る白鳥久美子さん。多感な思春期に外見をからかわれ、深く傷ついた経験を語る。

心の防衛策と「逃げる」ことの重要性

共働きだった両親に心配をかけたくない、小学校で学級委員長を務めていた自身の「認められたい」というイメージを壊したくない、そんな思いから、白鳥さんは誰にもいじめの事実を打ち明けられませんでした。しかし、その孤独は深く、高校3年生の夏休みが終わる前には、再び始まる学校生活への絶望感から「命を絶ってしまおうか」とまで考えるほど追い詰められます。そんな極限状態の中で、白鳥さんが見つけた自己防衛策、そして逆境を乗り越えるための道は「逃げること」でした。

彼女は読書に没頭し、トランペット演奏に打ち込み、演劇の世界に身を置くことで、現実の苦しみから心を切り離していきました。これらの活動は、白鳥さんにとって自分の心を保つための大切な居場所となり、いじめの辛さを忘れさせてくれる時間を与えてくれたのです。いじめに苦しむ人々に対し、白鳥さんは「学校という場所が全てではない。自分の心を守るために、別の世界に『逃げる』選択肢もある」と訴え、人生は常に「自分の居心地が良い場所」を探し続ける旅であるというメッセージを伝えています。

まとめ

お笑いタレントの白鳥久美子さんが経験したいじめは、多くの若者が直面する外見に対する差別や集団内での孤立という深刻な問題を示しています。彼女が最終的に「逃げる」という方法で自分自身を守り、新たな居場所を見つけ出した経験は、いじめの渦中にいる人々にとって大きな希望となるでしょう。学校生活が全てではなく、人生には多様な選択肢があり、自分の心を大切にすることの重要性を改めて教えてくれます。このメッセージが、困難な状況にある誰かの心を救うきっかけとなることを願います。

参考文献

  • 読売新聞オンライン:白鳥久美子さんのいじめ体験に関する記事 (記事元リンク)