Snow Man新曲「カリスマックス」に浮上する“先輩曲酷似”疑惑:STARTO体制下での注目度と音楽業界の変革

人気アイドルグループSnow Manが8月25日にデジタルシングル『カリスマックス』をリリースし、その中毒性のあるメロディで多くのファンを魅了している。しかし、発売直後から、一部のファンの間で“先輩グループの楽曲に酷似しているのではないか”との疑惑が浮上し、SNS上で大きな話題となっている。

この“パクリ”疑惑は、主に4人組アイドルグループA.B.C-Zが今年6月にリリースした楽曲『Just Romantic!』との類似性を指摘するものだ。両グループのファンや音楽リスナーからの声が相次ぎ、日本音楽業界における楽曲制作の背景や、近年のデジタル配信戦略の変化にも注目が集まっている。

Snow Man「カリスマックス」の衝撃と“酷似”指摘の声

Snow Manの最新デジタルシングル『カリスマックス』は、リリースされるやいなや、各音楽配信サイトで瞬く間に上位を飾り、公式YouTubeチャンネルに投稿されたミュージックビデオ(MV)も投稿からわずか4日で再生回数が2100万回を超えるなど、圧倒的な反響を見せている。この楽曲は、1990年代から2000年代にかけて日本で一世を風靡したパラパラの要素に、現代的なダンスサウンドやラップテイストを融合させた意欲作だ。畳みかけるようなラップとキャッチーなメロディが特徴で、MVでは9人のメンバーが黒スーツにサングラス姿で踊る姿が映し出されている。

Snow Manの新曲「カリスマックス」の話題が広がる中、過去の楽曲との類似性も議論に。Snow Manの新曲「カリスマックス」の話題が広がる中、過去の楽曲との類似性も議論に。

この独特なメロディラインはファンからも好評を博している一方で、X(旧Twitter)では「Snow Man『カリスマックス』のサビとA.B.C-Z『Just Romantic!』のイントロ、酷似してないか?」「MVの衣装もサングラスで似てる」「社内でチェックしなかったのか」といった疑問の声が多数投稿されている。「カリスマックス」と「Just Romantic!」というキーワードがトレンド入りするなど、その類似性に関する議論が加熱している状況だ。

A.B.C-Z「Just Romantic!」との驚くべき類似点

今回“パクリ疑惑”の対象となっているのは、A.B.C-Zが2024年6月にリリースしたEP『ROMANTIC!』のリード曲『Just Romantic!』である。この楽曲は、恋に駆られる心を情熱的に歌い上げたダンスナンバーで、疾走感のあるイントロとキャッチーなフレーズが特徴的だ。

芸能関係者からは、「『カリスマックス』と『Just Romantic!』は、イントロの疾走感やキャッチーなフレーズだけでなく、楽曲全体の雰囲気やテーマ性において、驚くほど似た印象を受けるという声が多い」と指摘されている。さらに、A.B.C-Zの公式YouTubeで公開されている『Just Romantic!』のMVでも、メンバーが黒いジャケットと黒いサングラスを着用してパフォーマンスしており、Snow Manの『カリスマックス』のMVにおける衣装と酷似している点も指摘されている。A.B.C-Zの楽曲リリースからわずか2カ月足らずでのSnow Manの楽曲発表だったため、「先輩の楽曲に寄せたように感じた」という意見も聞かれる。

過去にも指摘されたSnow Man楽曲の“オマージュ”と背景

Snow Manは2020年のCDデビュー以来、数多くのヒット曲を世に送り出してきたが、実は以前から類似性が指摘される楽曲が存在する。例えば、2024年7月にリリースされた『SERIOUS』は、故マイケル・ジャクソンの代表曲『スリラー』の振り付けを彷彿とさせると話題になった。また、2022年の『ブラザービート』については、2002年に嵐がリリースした『ナイスな心意気』の雰囲気と似ているという指摘がSNSで見られたこともある。

しかし、『SERIOUS』に関して、メンバーの阿部亮平さんは情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)で、「マイケルの『スリラー』などを彷彿とさせるようなカッコいい手をみんなでこだわってやっていましたね」とコメントしており、これは意図的な“オマージュ”(敬意を込めた模倣や引用)であると説明されている。今回の『カリスマックス』と『Just Romantic!』のケースについても、両曲が同じ1990年代の世界観や音楽的要素を取り入れていることから、「一概に“パクリ”とは言い切れないのではないか」との見方もある。音楽業界では、特定の時代やジャンルのトレンドを取り入れることで、似たような雰囲気の楽曲が生まれることは少なくない。

STARTO ENTERTAINMENT体制下の変化と“比較”されやすさ

今回のSnow ManとA.B.C-Zの楽曲に関する議論がこれほどまでに注目を集めている背景には、旧ジャニーズ事務所からSTARTO ENTERTAINMENTへと体制が移行したことによる、音楽業界全体の変化が影響していると指摘する声も上がっている。

これまでの旧ジャニーズ事務所は、長らくCDの販売に注力し、楽曲のデジタル配信やサブスクリプションサービスへの対応には慎重な姿勢を見せてきた。しかし、Snow Manがデビューした2020年前後から、少しずつデジタル配信も解禁され始め、STARTO ENTERTAINMENTが始動して以降、この動きはさらに加速している。前出の芸能記者は、「以前に比べて、より多くの人々がSTARTO社のタレントの楽曲をデジタルプラットフォームで手軽に聴けるようになり、結果として、他のアーティストの楽曲と比較・検証しやすくなった」と分析する。特に、近年高い人気と影響力を持つSnow Manの楽曲は、その分、何かと注目されやすく、SNS上での議論の的になりやすい傾向にあると言えるだろう。

結論

Snow Manの最新デジタルシングル『カリスマックス』を巡る“先輩曲酷似”疑惑は、単なる偶然の一致か、あるいは意図的なオマージュか、それとも別の要因によるものなのか、様々な憶測を呼んでいる。今回の騒動は、STARTO ENTERTAINMENT体制下でのデジタル配信戦略の加速が、ファンの楽曲へのアクセス方法や、楽曲評価のあり方にも大きな変化をもたらしていることを示唆している。多くの人々に楽曲が届くようになった今、アーティストの表現と受け手の解釈の間で、今後も活発な議論が交わされることだろう。いつの日か、Snow Man自身が“オマージュ”される側の存在になる可能性も秘めている。


参考文献