女優でタレントの菊川怜が、8月30日放送の『サタデーLIVEニュースジグザグ』(日本テレビ系)に出演した際、物価高に関するコメントが世間に大きな波紋を広げています。「駅でおにぎり2個と唐揚げ1個のワンセットを買っただけで1000円以上して、ちょっと厳しいですね」と語った彼女の発言は、多くの視聴者から「庶民感覚との乖離」を指摘され、そのパブリックイメージに少なからず影響を与えています。
物価高に言及し世間の注目を集める女優・菊川怜 (2013年撮影)
物価高に関する発言とSNS上の反響
菊川怜は番組内で、自身が体感した物価高のエピソードとして、ごく一般的な食べ物であるおにぎりや唐揚げでさえ高騰している現状を嘆きました。これに対し、ある芸能記者は「庶民的な食べ物すら値上がりしているということを伝えたかったのだろう」と彼女の意図を推測しています。
しかし、この発言はX(旧Twitter)上で瞬く間に批判の的となりました。「そんなことは庶民はもう知ってるんですけれど」「手作りおにぎりのお店でもそんな金額にならんと思うが具材が高級だったとか?一般人はそれには共感できないぞ」「芸能人様が何かほざいてやがるがコンビニの方が安いだろ」といった手厳しいツッコミが相次いだのです。放送作家は、この反響について「おにぎり2個に唐揚げなどの簡単なおかずがセットになったパックは、コンビニやスーパーで1000円以上することはほとんどない。菊川さんが購入したのは、具材などにこだわった高級店の商品だったのではないかという疑念を持たれた」と指摘し、物価高が以前から続いている中で「おにぎりで驚いた」という意見が通り一遍だった可能性を示唆しました。
深まる「政治家転身説」とその前途
X上では、物価高に関する発言の真意を疑う声として、「菊川怜、前から選挙に出たがって自民党の大物に取り入ったり色々しとるからな今度わ物価高に苦しんでるアピールや金持ちのくせに」といった、さらに踏み込んだ意見も散見されました。実際、菊川怜には以前より“政治家転身説”が囁かれています。
政治ジャーナリストは、その背景について「菊川さんはタレントとしての高い知名度に加え、東京大学卒業というインテリとしての側面、盲導犬の普及活動サポーターを務めるなど社会活動にも積極的であり、その経歴は申し分ない」と語ります。政界からは常に注目されており、2025年7月の参院選では、自民党が東京選挙区で菊川さんを擁立する動きが一部メディアで報じられたこともありました(本人は否定)。今後も候補者として名前が挙がる可能性は高いと見られています。
また、菊川怜は2017年に実業家男性と結婚し3人の子どもをもうけましたが、2024年に離婚。現在はシングルマザーとして育児に励むなど、苦労人の側面も持ち合わせ、イメージは悪くありませんでした。しかし、今回の物価高に関する発言が「庶民派」としてのイメージをアピールしようとしたものだとしても、むしろ「庶民感覚とのギャップ」を露呈してしまい、今後の政治家転身というキャリアパスに影を落とす可能性も指摘されています。
結論
今回の菊川怜による物価高発言は、彼女の意図とは裏腹に、世間の「庶民感覚」との乖離を浮き彫りにしました。タレントとしての発言がSNS上で厳しく評価される時代において、東大卒のインテリでありながら「庶民派」としてのイメージ構築を目指す彼女にとって、今回の騒動は大きな試練となるでしょう。今後の芸能活動だけでなく、長年囁かれてきた政治家転身の可能性にも、この発言が与える影響は小さくないと見られます。公の発言には、より一層の配慮が求められる時代であることを改めて示す出来事となりました。