日大の学部ガイド:法学部の深掘りと最新の教育動向

25年以上にわたり多くの受験生に選ばれてきた大学案内『大学図鑑!』が、今年もさらに充実して発売されました。現役生やOB・OGら5000人を超えるリアルな声に基づいて作成された本書は、大学選びの重要な情報源の一つとして支持されています。本記事では、最新版『大学図鑑!2026』の出版を記念し、その内容の一部を抜粋・再編集してお届けします。日本大学(日大)の多様な学部における学びの特色と、特に法学部の専門コースに焦点を当ててご紹介します。(本記事は2025年1月時点に執筆された『大学図鑑!2026』に基づいています)

日大文系学部の変革:面倒見主義への移行と自主性の尊重

かつて「放任主義」が浸透していた日大の文系学部ですが、時代の変化とともに、近年では学生へのサポートを手厚くする傾向が見られます。文理学部の教育学科生によると、「就職や教職に関する説明会は参加必須で、メールで連絡が来る」など、学生一人ひとりへのフォローが強化されています。しかし、すべての学部が「手取り足取り」というわけではありません。

法学部や経済学部のように、多様な学習環境や就職対策は用意しつつも、学生に強制することなく、その自主性に任せるという旧来の日大に近い教育スタイルを維持している学部もあります。学生が自身の興味と目標に合わせて学びを深められる柔軟な環境が提供されていると言えるでしょう。

多忙を極める日大理系学部:研究と実習中心の学習

一方、日大の理系学部では、ほとんどの学生が研究や実習に追われ、非常に多忙な4年間を過ごします。実験、演習、卒業研究など、実践的な学びが中心となり、専門分野への深い探求が求められます。ここではすべての学部に触れることはできませんが、各学部がそれぞれの専門性に応じた濃密なカリキュラムを提供しています。

未来を担う大学生の学びの風景未来を担う大学生の学びの風景

日大法学部の深掘り:多岐にわたる専門と法曹への道

日大法学部は、法律学科、政治経済学科、新聞学科、経営法学科、公共政策学科の5学科を擁し、法律だけでなくマスコミ、経営、行政、経済といった幅広い分野を学ぶことができます。特に法律学科には、法律全般を総合的に学ぶ「総合法コース」と、裁判官、弁護士、検察官といった法曹を目指す学生のための「法曹コース」が設置されています。

法曹コースは専用のカリキュラムが組まれ、必修単位数も多く、非常にハードな学習が求められます。一方、それ以外のコースでは、特に単位取得で苦労することは少なく、出席も問われないことがほとんどです。公務員や士業関連のゼミは非常に人気が高く、学生は具体的なキャリアを見据えた専門的な学びを深めることができます。

さらに、法律をより深く学びたい学生のために「学生研究室」も用意されています。入室試験に合格すれば、特別な講義を受講でき、個人専用の学習机が与えられますが、法学部生によると「週5日、夜まで授業や試験を受けなければならず、かなりハード」と、その厳しさが伺えます。日大法学部は、多様な進路に対応しながらも、法曹を目指す者には徹底した専門教育を提供する、非常に充実した学習環境と言えるでしょう。

結論

日大は、文系学部における学生サポートの強化、理系学部の実践的な教育、そして特に法学部の多角的な専門分野と法曹コースに代表される高度な専門教育を通じて、学生一人ひとりの可能性を広げるための多様な学びの機会を提供しています。大学選びは人生の大きな節目であり、各学部の特徴や教育方針を深く理解することが重要です。この情報が、あなたの大学選択の一助となれば幸いです。

参考文献

  • 『大学図鑑!2026』
  • Yahoo!ニュース(記事掲載元)