連続テレビ小説「あんぱん」第112話:河合優実と妻夫木聡、雨の相合い傘がSNSで大反響!視聴者興奮の「よろめきドラマ」とは

国民的アニメ「アンパンマン」の生みの親である漫画家やなせたかし氏とその妻・暢さんをモデルに、激動の時代を生き抜いた柳井夫妻の軌跡を描くNHK連続テレビ小説「あんぱん」。今田美桜がヒロインを務める本作の第112話が9月2日に放送され、特に朝田蘭子(河合優実)と八木信之介(妻夫木聡)の間に生まれた予期せぬロマンスが視聴者の間で大きな話題を呼び、「よろめきドラマ」としてSNSを席巻しました。

脚本は「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズで知られる中園ミホ氏が手掛けており、その緻密な人間関係描写が際立つ今回、二人の雨中の相合い傘のシーンはまさにその真骨頂と言えるでしょう。

柳井夫妻の動向と独創漫画派の衝撃

第112話では、柳井嵩(北村匠海)が辛島健太郎(高橋文哉)から「独創漫画派」のメンバーが世界旅行に出かけたことを聞き、自身が誘われなかったことに大きなショックを受ける場面が描かれました。一方、妻の柳井のぶ(今田美桜)も辛島メイコ(原菜乃華)からこの話を聞き、パンを作りながら密かに憤りを感じるなど、柳井夫妻それぞれの心情が繊細に表現されています。

蘭子と八木の急接近:雨の中のジャム瓶

そんな中、物語の大きな転換点となったのが、朝田蘭子と八木信之介の関係です。のぶのマンションの階下に引っ越してきた蘭子のもとへ、前日、八木が雑誌を届けに訪れる場面から予感は始まります。

八木は蘭子がなかなか顔を見せないことを心配し、直接アパートを訪問。引越しの準備で散らかった部屋で、蘭子はお茶も出せないことを詫びます。八木は蘭子が手掛けた宣伝文の評判が良いことを伝え、仕事の依頼が続いていることを示唆しますが、蘭子は映画紹介の記事を引き受けてしまったと恐縮します。

八木「そんなに忙しいのか。何か引っ越しで手伝えることは」と問いかけると、蘭子は「これ(ジャムの瓶)、ずっと前に買ったんですけど、どうしても開かなくて。このまま引っ越し先まで持っていくのも」と困った表情を見せます。八木は力ずくでその固いジャムの瓶を開けてみせ、蘭子の小さな困り事を解決します。

連続テレビ小説「あんぱん」第112話、八木信之介(妻夫木聡)が朝田蘭子(河合優実)のためにジャムの瓶を開ける場面連続テレビ小説「あんぱん」第112話、八木信之介(妻夫木聡)が朝田蘭子(河合優実)のためにジャムの瓶を開ける場面

そして八木が帰ろうとすると、雨が降り出します。蘭子が「八木さん、あの、これ(傘)、使ってください」と差し出すと、八木は「君が濡れるだろ」と返します。しかし、蘭子は「いや、いいんです」と譲らず。八木は傘を持つ蘭子の手を握り、二人は一本の赤い傘の下に身を寄せ合います。

八木「じゃあ、借りるけど…今度はいつ会社に」という問いに対し、蘭子は決意を込めた眼差しで「私、もう八木さんの会社には…行きません」と答えます。見つめ合う二人の姿が空からのショットで捉えられ、赤い傘の中の親密な空間が強調されました。このシーンは、二人の間に新たな関係が芽生えたことを強く示唆するものでした。

視聴者熱狂!SNSと「あさイチ」の反響

この「雨の相合い傘」シーンは放送直後からSNS上で大きな反響を呼びました。「よろめきドラマ」「蘭子の色気ダダ漏れ」「朝から八木さんの色気がヤバかった」といった興奮の声が続出。「蘭子がますます山口百恵様」と、往年のスターを彷彿とさせる魅力に魅せられるコメントも見られました。

特に「傘の下で何が起こったのかw」「カメラアングルが!」「傘の中は朝ドラコードに引っ掛かる可能性」など、想像を掻き立てる演出と、朝ドラとしては攻めた描写への驚きと期待が入り混じった意見が多く寄せられました。

また、同日放送されたNHK「あさイチ」の「朝ドラ受け」でもこのシーンが熱く語られました。鈴木奈穂子アナウンサーは「ヤダ~、凄く素敵なシーン」と感動を露わにし、博多華丸は「傘を渡す時、蘭子は柄の部分を残しているんですよ。そこを八木さん、こう来た(手を重ねた)から」と細かい演出に注目。博多大吉も「大事なところは上から」と、上空からのカメラアングルがシーンの持つ「危うさ」や「ロマンチックさ」を際立たせたことを指摘し、スタジオ全体が興奮に包まれました。

結び

連続テレビ小説「あんぱん」第112話は、柳井夫妻のクリエイティブな苦悩と並行して、朝田蘭子と八木信之介の間に予期せぬ化学反応が生まれたエピソードとなりました。特に雨中の相合い傘のシーンは、その詩的な美しさと共に、視聴者の想像力を掻き立てる巧みな演出が光り、SNSや関連番組で大きな話題を呼んでいます。単なる偉人の伝記に留まらない、登場人物たちの人間ドラマが「あんぱん」の大きな魅力であることを改めて示す回となりました。今後の蘭子と八木の行方、そして柳井夫妻の歩みに、ますます注目が集まります。

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