3日に北京で行われる抗日戦争（日中戦争）勝利の記念式典に参加するため中国を訪れている北朝鮮の金正恩（キムジョンウン）総書記が娘を同行させているとみられることがわかった。韓国の情報機関・国家情報院の関係者が2日、明らかにした。複数の韓国メディアも報じた。
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北朝鮮の朝鮮中央通信は専用列車に乗った金氏が同日午後4時に北京に到着したことを伝えたが、娘については言及していない。金氏の娘は「キム・ジュエ」とされており、国情院は「後継者教育を受けている」との見方を示すとともに「有力な後継者とみられる」と分析している。
朝鮮中央通信が2日夜に配信した写真には、北京駅に到着した金氏の右後に娘とみられる女性の姿がある。韓国の世宗研究所の鄭成長（チョンソンジャン）副所長は金氏を見守るように立っている位置関係から「娘が北朝鮮の『ナンバー2』に相当することを示している」と指摘。「国際社会に対して自身の後継者となることを強く示唆するとともに、本格的な外交教育を施すためのものと解釈できる」と分析した。
一方、国情院で分析官を務めた郭吉燮（クァクキルソプ）ワンコリアセンター代表は「今後の動向を見守る必要がある」と話し、現段階で後継者と見なすことに対し慎重な見方を示した。（ソウル=清水大輔）
朝日新聞社
