ドナルド・トランプ米大統領は2日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナ和平合意に至らなかったことに対し、「がっかりしている」との見解を示しました。この発言は、ウクライナ紛争の解決に向けた米国の外交努力が難航している現状を浮き彫りにしています。
アラスカ会談以降の和平への働きかけ
トランプ大統領は、先月アラスカ州で行われた米ロ首脳会談以来、プーチン大統領に対し、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との直接会談を強く働きかけてきました。しかし、ロシア側はトランプ氏の呼びかけに応じる姿勢を見せず、それどころかウクライナへの攻撃をさらに強化しています。国際社会が和平への期待を寄せる中、ロシアの行動は緊張を一層高めています。
トランプ大統領とプーチン大統領、アラスカ首脳会談後の共同記者会見で握手
「がっかりしている」トランプ氏の心境と未言及の対応
トランプ大統領は、スコット・ジェニングス氏のラジオ番組に出演した際、プーチン大統領の対応に裏切られたと感じたかとの問いに対し、「プーチン大統領にはがっかりしていると言える。私たちは素晴らしい関係を築いていたのに、今はがっかりしている」と率直な心情を語りました。かつての良好な関係が、ウクライナ情勢によって大きく揺らいでいることがうかがえます。
しかし、トランプ氏は、自身が設定した和平交渉合意の期限が今週切れるにもかかわらず、ロシアがどのような影響に直面するのかについては一切言及を避けました。これにより、今後の米国の対ロシア政策や外交的アプローチの方向性が不透明なままとなっています。
結論
トランプ大統領のプーチン大統領に対する「失望」発言は、ウクライナ和平への道のりが依然として困難であることを示唆しています。米国の外交的働きかけが功を奏さない中で、ロシアの攻撃は続き、国際情勢は予断を許さない状況です。今後の米ロ関係およびウクライナ紛争の展開が注目されます。
参考文献:
- AFP=時事 (2025年9月3日) トランプ氏、プーチン氏の和平拒否に「がっかり」. Yahoo!ニュース.
https://news.yahoo.co.jp/articles/d89e21cff289e4d5a0bfff8825a3128f9154e6be