俳優・清水尋也容疑者を麻薬取締法違反で逮捕、事務所は困惑「寝耳に水」の真相

9月3日、俳優の清水尋也容疑者(26)が麻薬取締法違反の疑いで警視庁に逮捕されたニュースは、日本社会に大きな衝撃を与えました。所属事務所「オフィス作」は同日中に謝罪文を発表し、「弊社も今回の件を今朝のニュース速報で初めて知り、大変困惑しております。今現在の清水尋也の状況につきましては、警察で取り調べを受けている最中と認識しておりまして、弊社では報道以上の情報を把握できておりません」と、事態への困惑ぶりを明らかにしました。

麻薬取締法違反容疑で逮捕された俳優・清水尋也容疑者麻薬取締法違反容疑で逮捕された俳優・清水尋也容疑者

大麻所持容疑の詳細と捜査の経緯

スポーツ紙記者によると、清水容疑者にかけられている容疑は、7月10日までに、同居する20代女性と共に東京都杉並区にある自宅で乾燥大麻を所持していたというものです。警視庁は今年に入ってから清水容疑者が大麻を使用しているという情報を入手し、綿密な捜査を進めていました。

逮捕当日である9月3日の早朝、捜査員が清水容疑者の自宅を家宅捜索したところ、テーブルの上に乾燥大麻のような植物片や吸引に使う巻紙が発見されたと報じられています。清水容疑者だけでなく、同居女性も麻薬取締法違反の疑いで共に逮捕されました。両名は警察の取り調べに対し、「大麻を持っていたことは間違いありません」と全面的に容疑を認めているとのことです。この供述により、捜査は比較的スムーズに進むと見られています。

逮捕情報の事前リークと関係者の動揺

しかし、この逮捕劇には「寝耳に水」の側面だけでなく、事前に情報が漏れていたという証言もあります。ある社会部記者は、「逮捕前日の2日の午後には、清水容疑者が薬物でまもなく逮捕されるという情報が報道関係者の間で共有されていた」と指摘しています。警察関係者からのリークがあった可能性も示唆されており、情報管理のあり方が問われる形となりました。

清水容疑者は現在、日曜劇場『19番目のカルテ』(TBS系)に出演中でしたが、制作サイドはこの事前情報を把握していなかったようです。3日午前の段階でTBSは「事実関係を確認中です」とコメントを発表しており、まさに寝耳に水の状態だったことがうかがえます。しかし、放送予定への影響は避けられず、7日放送予定の最終回では、清水容疑者の出演シーンをカットする方針が固まったといいます。この急な対応は、番組制作チームにとっても大きな打撃となったことでしょう。

逮捕直前のSNS更新と突然の事態

清水容疑者本人にとっても、今回の逮捕は文字通り「寝耳に水」だったようです。社会部記者によると、逮捕前日の2日21時過ぎには自身のインスタグラムのストーリーズを更新していました。『19番目のカルテ』の公式アカウントが同日夜に、清水容疑者と共演者の岡崎体育さん(36)がバスケットボールの仕草をするオフショットを公開しており、清水容疑者もその投稿をストーリーズで引用し、「打たせません」とコメントしていました。

しかし、その数時間後、3日の午前4時過ぎには清水容疑者の自宅に家宅捜索が入り、午前6時過ぎには捜査員と共に自宅を後にしたといいます。インスタグラム更新の直後という時間帯から、清水容疑者自身も、自身の逮捕が間近に迫っているとは全く予想していなかったことがうかがえます。突然の逮捕劇は、本人にとっても極めて衝撃的な出来事だったに違いありません。

才能ある若手俳優のキャリアは岐路に

映画『ちはやふる』シリーズ、『東京リベンジャーズ』シリーズ、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』など、数々の話題作でその高い演技力が評価されてきた清水尋也容疑者。若くしてその才能を広く認められ、今後の活躍が期待されていた矢先の今回の逮捕は、彼自身のキャリアに深刻な影響を与えることは避けられないでしょう。

麻薬取締法違反という重大な容疑での逮捕は、社会的信用を大きく失墜させます。今後、司法の判断が下されることになりますが、俳優としての活動再開は極めて困難な状況に置かれると見られています。清水容疑者の才能が、今回の過ちによって失われてしまうのか、あるいは時間を経て再び輝きを取り戻せるのか、その動向が注目されます。